新体操コーチ・山さき浩子さんが提案!「4スタンス理論」でしなやかに体を動かすメソッド
4タイプには足裏の重心のほか、体の使い方にも違いが出るという。軸によってどう体の動きが違ってくるのかを知ることで、さらに自分の体の動かし方がわかってくるのだ。
次の4つのテストでも自分がA1、A2、B1、B2 のどのタイプかが、ある程度判断できる。
「まずAタイプかBタイプかの判断ですが、AタイプのかたがBタイプの動きを、またはBタイプのかたがAタイプの動きをしてみると、動きづらさや、ちぐはぐな印象を持つと思います。これは自分のタイプに合った動かし方があるということです。タイプに合わないやり方では不具合が出るという表れですね」
ペットボトルの持ち方でも1タイプと2タイプでは、無意識に使う指が違う。
「1タイプは人差し指を、2タイプは薬指を使って持っています。また1タイプは上腕や太ももが内側にまわす動作に力が入りやすく、2タイプは外側にまわす動作に力が入りやすいと思います」
ちなみにA1タイプの記者は、Bや2のような動きはしづらく、無理してやろうとすると体がうまく動かず、ふらついてしまった。自分のタイプがわかったら、意識するポイントや使い方を見ていこう。
◆うちわ、扇子、ノートなどで顔をあおぐ
【1】ひじをあまり動かさず、手首を使ってあおぐ
【2】手首をあまり動かさず、ひじを使ってあおぐ
【1】があおぎやすい人はAタイプ、
【2】があおぎやすい人はBタイプ。
◆ペットボトルをいつものように持って飲み、次に【3】と【4】の飲み方をする
【3】ひじがあまり動かないように、もう片方の手で軽くおさえて飲む
【4】手首があまり動かないように、もう片方の手で軽くおさえて飲む
【3】が飲みやすい人はAタイプ、
【4】が飲みやすい人はBタイプ。
◆ペットボトルをいつものように飲んでみよう。ボトルを持つ指は【5】と【6】のどっち?
【5】人差し指と中指、親指でコントロールして持っている
【6】中指と薬指、親指でコントロールして持っている
【5】の人は1タイプ、【6】の人は2タイプ。どちらかわからない人は、人差し指か薬指を離してみよう。人差し指を離して持ちにくかったら1タイプ、薬指を離して持ちづらかったら2タイプ。
◆立った姿勢で両脚の太ももの中央にそれぞれ手を置き、【7】と【8】を行いながらしゃがむ
【7】手で両太ももを内側にまわしながら、下まで深くしゃがむ
【8】手で両太ももを外側にまわしながら押しながら下まで深くしゃがむ
【7】が容易にしゃがめたら1タイプ、
【8】が容易にしゃがめたら2タイプ。
■持ち方でもタイプがわかる
AタイプとBタイプは手の使い方でも違いが出る。
Aタイプは指先で引っかけて持つのに対し、Bタイプは手のひらを密着させるようにしっかりと握るのが特徴。つり革やかばんの持ち手を指で引っかけて持つのがAタイプ、Bタイプは手のひらで握って持っている。
また、段ボールなどの荷物を持つ場合も、Aタイプはほぼ指先だけを使って持つのに対し、Bタイプは手のひらを密着させて深く入れ込んで持つ。このように、持ち方でもAタイプかBタイプかを判断することができる。