CAも実践する耳ケアで全身の不調対策を!5分で効く耳マッサージ「口臭や嚥下障害の予防にも」
全身のマッサージをする時間は取れなくても、耳をもむだけなら、仕事や家事の合間、通勤電車の中でもできる。
「パソコン作業や家事がひと段落した後で耳のマッサージをしたり、温めたりするのがいい。湯船につかりながら行うと、よりリラックス効果が得られます」(北西さん)
中本さんは、できるだけ日常的に耳を触るくせをつけておくといいと話す。手順を守って厳密にマッサージをしなくとも、ただ触るだけでも日に日に耳が柔らかくなり、不調も改善に向かっていく。
「ただ耳をふさぐだけでも、ストレスの軽減になります。ハミングしたりお経を唱えたりするのもいい。鼓膜から耳の中に音を伝える『耳小骨(じしょうこつ)』のまわりの筋肉に振動を与えることでマッサージ効果が得られて、副交感神経を優位にするといわれています」
マスクやめがね、イヤホンなど、耳に負担をかけるものを意識的に外す時間をつくることも大切だ。
「聴覚は24時間、常に機能しています。疲れたときに耳栓をして音を遮断するだけでも耳が休まり、リラックス効果が高まるでしょう」(北西さん)
耳は“体の縮図”。いまからケアすれば、夏バテも怖くない!
教えてくれた人
北西剛さん/きたにし耳鼻咽喉科院長・日本アーユルヴェーダ学会理事長、佐藤純さん/愛知医科大学客員教授、中本多紀さん/JEBジャパンイヤービューティ協会理事長
イラスト/勝山英幸
※女性セブン2023年5月25日号
https://josei7.com/