魚介類におすすめ!鮮度を保つ「氷漬け冷凍」って?目からウロコの冷凍保存術|おにぎりやサンドイッチも冷凍可能!
貝やえび、小魚などの海鮮類は「氷漬け冷凍」で鮮度をキープしたまま保存できるって知っていますか。冷凍保存にくわしい東京海洋大学特任教授・鈴木徹さんが目からウロコの冷凍保存術とレシピを教えてくれました。おにぎりとサンドイッチの冷凍保存&解凍術も伝授します。読んだらすぐにやってみたくなるスゴ技がいっぱいですよ!
※材料は記載のないものは全て2人分。
『あさり』の冷凍保存
氷ごと急速加熱!うまみたっぷりだから、みそは控えめでOK
氷漬け冷凍は東京海洋大学特任教授・鈴木徹さんが考案したオリジナルの冷凍術。貝類は冷凍することで細胞組織が壊れ、うまみが出やすくなる。凍らせた水にもうまみが出ているので、凍ったまま加熱して。
◆殻ごと水と一緒に密閉冷凍
冷凍用保存容器に砂抜きしたあさりをぎっちり入れ、浸るくらいまで水を入れる。
◆貝を空気に触れさせない!
容器に蓋をして密閉し、冷凍室に。みそ汁2人分なら、あさり200g+水3/4カップで450ml入る容器がぴったり。
■保存期間
6~10か月
■冷凍方法
殻つきのまま氷漬けにする。浅めの容器にすると早く凍りやすい。
■解凍・調理法
凍ったまま鍋に入れて加熱する。解凍に時間がかかると鮮度が落ちるので注意。
●氷漬けあさりのみそ汁
【1】あさり200gは砂抜きして冷凍用保存容器に入れ、水3/4カップと一緒に冷凍する。
【2】鍋に水3/4カップと酒大さじ1を入れて火にかけ、煮立ったらたら【1】を氷ごと入れ、長ねぎの小口切り10cm分を加え、蓋をして強火で一気に加熱する。
【3】あさりに火が通ったらアクを取り、みそ小さじ2を溶き入れる。
豆あじなど『小魚』の冷凍保存
小ぶりな一尾魚は内臓を取らずに氷漬け
小さめの一尾魚も氷漬けにすれば空気を遮断できるため、乾燥や酸化を防いで鮮度をキープできる。氷漬けのまま水につけ、表面を覆う氷が取れたら内臓を取るなどの下処理を。
■保存期間
5~6週間
■冷凍方法
内臓を取らずにそのまま氷漬けにし、空気に触れさせないよう注意する。
■解凍・調理法
氷漬けの状態で水につけて解凍し、半分凍ったままの状態で下処理をしてから調理する。
『えび(殻付き)』の冷凍保存
乾燥しないから、プリプリ食感がキープできる
えびが劣化する主な原因は乾燥。空気に触れないよう、水ですっぽり覆って氷漬けにすれば鮮度が長持ち。えびが水から出たまま凍ると、そこから乾燥と酸化が進んで劣化するので注意を。
■保存期間
6~10週間
■冷凍方法
殻付きのまま冷凍用保存容器に入れ、全体を水につけて冷凍する。
■解凍・調理法
氷漬けの状態で水につけて解凍し、表面の氷が取れたら取り出して水気をよく拭き、調理する。