60代以上6割がフレイルのリスクが高めの調査結果が!運動不足だけではない原因と予防策【専門家解説】
「現在参加しているもの」についての質問には、フレイルリスクの高いシニアの中で「ボランティアなどの地域交流の場」や「趣味やスポーツで繋がるコミュニティ」へ参加している人の割合は、フレイルリスクの低いシニアの3分の1程度となった。
フレイルリスクの低い人が参加しているものとして、「趣味やスポーツで繋がるコミュニティ」が39.3%で1位。「特にない」が34.8%、「ボランティアなどの地域交流の場」21.8%と続く。
一方で、リスクの高い人の1位は「特にない」が59.3%、「仕事」が23%、「趣味やスポーツで繋がるコミュニティ」が13.2%となっている。
外出頻度に関する質問には、リスクの低い人では「用事が無くても外出するのが日課」と答えた人が、38.6%と1位。続いて「ジムや運動のために外出する」37.7%と2位、「積極的に用事を作って出かけている」が36.0%と3位。
一方、リスクが高い人の1位は「食品の買い出しや通院がないと出かけない」40.4%。「外出するのが億劫で、必要最低限しか出かけない」29.7%、「出かけているが、身なりを整える外出は面倒」と答えた人が24.9%と続く。
フレイルリスクが高いシニアの約4人に1人以上が、「外出するのが億劫で、必要最低限しか出かけない」生活を送っている結果となった。
フレイル予防対策として「日常生活に楽しみを持つ」ことが大切
「最近の気分として感じるものについて」の質問には、フレイルリスクの低い人の半数近くの47.4%が「やることがたくさんあって充実している」と答えた。
続いて「元気で毎日が楽しい」が39.6%と2位。フレイルリスクの高い人の気分の1位は「億劫だったり、面倒くさいと感じることが多い」の34.7%。続いて2位は「気力がわかない」の27.1%。
フレイルリスクの低いシニアの中で「何かしようと思っても中々動き出せない」「億劫だったり、面倒くさいと感じることが多い」「気力がわかない」と回答しているのは20人に1人程度で、フレイルリスクのレベルによってメンタル面においても大きな違いが出ていることが見受けられる。