兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第185回 診断書が欲しいだけなのに】
若年性認知症を患う兄の主治医は、いつもとても冷たい態度で、その様はまるでテレビドラマ『白い巨塔』に登場する財前五郎医師。それが主治医の先生を示す言葉が財前先生(仮)となった由縁なのです。今回は、兄の通院に付き添う妹のマナミコさんは、書類の手続きでも苦労が絶えないというお話です。

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病院窓口の対応には首を捻ることばかり
こんにちは、最近ひと塗りするとパンがたちまちウニ風味を纏う「ウニバター」がマイブームのツガエでございます。
2年に1度の恒例、障害者手帳と自立支援医療受給者証同時更新のための「診断書」を財前先生(仮)に書いていただく時期がやってまいりました。
なぜか「診断書」にはいい思い出がございません。
昨年、兄の年金請求のために診断書をお願いしたとき、その後の診察日に「僕から電話したことは認識されていますか?」と不満げに問われたことは忘れられません。先生からお問い合わせのお電話があったときにたまたま出られなかったのは確かです。でも先生の留守電を聞いてすぐに病院に折り返して先生(を名乗る人?)とお話ししてとっくに問題は解決済みだったのです。逆に「わたくしと数分お話ししたことは認識されていますか?」と言ってやりたいくらいでござ