年間3万人の高齢者が自宅で転倒!家に潜む危険なポイント11と対策
自宅のどういった箇所に注意を払うことで事故を避けられるのか。詳しくみていこう。
【1】玄関
靴が散乱しているとつまずきやすい。出しっぱなしにせず靴箱にしまうこと。靴を履く際、ふらつく可能性があるのでいすを用意しておくとベター。上がりかまちが高い場合、踏み台を置いて高さの調整を。玄関マット自体が滑って転ぶ要因になるので滑り止めを敷くなどの対策もする。スリッパを履く際も転倒に注意。
【2】階段
滑り止めテープを貼って、転倒防止を。夜間に暗いと危険なので人感センサーの照明をつけて足元を照らす工夫を。また、階段に物を置かないこと。可能なら手すりをつける。
【3】リビング
床に本や雑誌、新聞が置いてあると踏んで滑って転倒する可能性が。カーペットの端がめくれているとつまずく原因になる。コード類は足に絡まりやすいので、床に這わせるなど対策を。床から立ち上がる際にふらつく可能性があるので、こたつではなくいすに座るタイプの家具でリスクを減らすとよい。
【4】キッチン
床に油や水が飛び散るので、転倒しやすい。立ったまま拭けるモップなどできちんと掃除する。キッチンマットは転倒するリスクになるので、両面テープなどでしっかりと固定。
【5】庭
庭に出る際に段差がかなりある場合は、下り口に踏み台を置く。また、敷石や砂利などは雨の日に滑りやすくなるので要注意。
【6】洗面所
脱衣時や浴室から出た際、寒暖差でヒートショックを起こしやすい。予防のために暖房器具を置くのがベター。また、衣服を脱ぐ際に体のバランスを崩しやすいので、いすなど腰をかけられるものを置くとよい。
【7】浴室
石けんや床についたシャンプー液などで滑りやすいので、滑り止めマットを敷く。洗面所と段差がある場合、浴室にすのこなどを置いて段差をなくす。
【8】トイレ
ヒートショック予防に暖房器具を置く。転倒する危険があるので、マットやスリッパは使わない方がよい。
【9】廊下
新聞や雑誌の束などを置きっぱなしにすると足を引っかけやすく、転倒リスクが高まる。夜間に暗いと危険なので、人感センサーの照明をつけたい。
【10】寝室
高さのあるベッドは転落の可能性があるので、低床のベッドにする。寝室にタンスなどがある場合、地震で倒れてくることも。タンス類は寝床から遠い場所に置くこと。また、床に物を置かないようにする。
【11】ドア
高齢になると握力が弱くなり、ドアノブが回しづらくなるので物を持っていると転倒につながる場合も。ドアノブはレバー式にするか、可能ならスライドドアにしたい。