あなたは“ゴリラ”?“ペンギン”?「歩き方」を動物で診断!理想の「フラミンゴ歩き」で12kg痩せた人も【医師監修】
もし、普段の歩き方で疲れやすさや痛みを感じるようなら、もっとも運動効率のいい「フラミンゴ歩き」を試してみてもいいかもしれない。
フラミンゴが歩くときは後ろ足でしっかりと地面を踏み込み、ひざ(本当は足首)を伸ばして片足で体を支えてから、前足を遠くに伸ばす。歩幅が大きく、ひざをしっかりと伸ばした、理想的な歩き方なのだ。
山口さんによれば、フラミンゴのような歩き方を身につけ、習慣化することで血流や代謝が上がるだけでなく、ダイエット効果も見込めるという。中には、2か月で12kgもの減量に成功した人もいるほどだ。
「ポイントは、後ろ足の指で地面を踏み、しっかりと蹴り込むこと。お尻とふくらはぎの筋肉を使うことで筋トレとストレッチが同時にでき、血流と消費カロリーが大幅に上がるだけでなく、ヒップアップも期待できます。いままでどおりの生活をしていても、気づいたらやせていた、というケースが多いのです」
もう1つのポイントは、歩幅を大きくすること。理想は「自分の身長-100cm」だ。足首や股関節、ひざ関節が硬いと、初めのうちは歩幅を大きくするだけでも、痛みを感じる場合があるという。その際は、3歩目だけ歩幅を広げるのがいい。
「1歩目、2歩目はいつもどおり歩き、3歩目だけ、ふだんより8cmほど大きく踏み出すのを繰り返してみてください。8cmは、だいたい人さし指1本分。たったそれだけ歩幅を広げることで、運動効果がアップするのです。大きく腕を後ろに振ることで、自然と足が前に出やすくなります」
それも難しければ、3歩目を踏み出すときに鼻から「スーッ」と息を吸い込むようにするだけでも、足がラクに前に出るようになる。また、1本の平均台の上を歩くように、一直線上にかかとを着地させるように歩くと、体幹も同時に鍛えることができる。
■理想の「フラミンゴ歩き」
・頭のてっぺんを糸で吊り上げられているようなイメージ。
・後ろの腕はひじを90度に曲げ、真後ろに引く。
・後ろ足で地面を蹴り、足指でギュッと踏み込んで蹴り出す。
・目線は10m先を見る。
・ひざは左右とも伸ばす。
・前足のかかとから着地する。
歩幅は「自分の身長-100cm」を目指す。
イラスト/勝山英幸
教えてくれた人
医療法人社団足ノ会・理事長/吉原正宣さん、ウオーキングスペシャリスト/山口マユウさん
※女性セブン2022年8月18・25日号
https://josei7.com/
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