日野原重明さん105才まで現役を支えた食事は「ビフテキ・うな重」 百寿者の健康術
・血中アルブミン値が高い
100才以上で健康な人の血液に共通していたのは、たんぱく質の一種で栄養状態を示す目安となる「アルブミン」の値が高かったこと。聞き取り調査でも、たんぱく質を積極的に摂っている高齢者は多かった。
・DHAとEPAを摂る
85才以上を対象とした調査によれば、青魚に含まれる良質な油分であるDHAとEPAを積極的に摂る人は下肢の運動機能の衰えが少ないというデータが。これらの成分に含まれる抗炎症効果が理由と推察される。
・過去の運動習慣
100才を超えて激しい運動をしている人はほとんどいないが、85才まで運動習慣があった人は多かった。
・ライフチェンジが上手
それぞれの年代に合った体形や運動法があるが、それに合わせて自分の生活習慣を変えていける人が多かった。
・誠実な性格だ
自分で決めたことをしっかり守って生活する「誠実性」のある性格の人が多かった。こうした性格の人は規則正しい生活ができることが1つの理由だと推測される。
・開放的・外向的な性格だ
未知の人や世界に積極的に入っていける開放性や外向性を持つ人も多かった。周囲の友人や配偶者が先立ってしまったとしても若い友人や知人を作ることができれば孤独を感じずに晩年を過ごすことができる。
・親切で面倒見がいい
100才以上を介護する人は負担感が少ないという研究結果も。これは長生きする人ほど周囲に優しく面倒見がいいため、それに報いたいという気持ちがあったことが理由だと推測される。
教えてくれた人
慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター教授 新井康通さん
慶應大学で長年にわたって「百寿者」と「スーパーセンチナリアン」の研究を続ける。
取材・文/土屋秀太郎 取材/小山内麗香、戸田梨恵、田村菜津季、伏見友里
※女性セブン2022年5月12・19日号
https://josei7.com/