体が硬く腰痛に悩む48才記者が上体反らしを続けた結果「首の後ろや背中がすっきり」
原稿の締め切りが次々とやってきて気がつけば1日中座りっぱなしのこともあり、慢性的な腰痛持ちの記者(48才)。腰回りの筋肉はカチカチ、凝り固まった体をほぐす『ネリネリ体操』で上体反らしにチャレンジした。
ネリネリ動かすとストレッチがしやすく
「筋肉や筋、筋膜を“ネリネリ”もみほぐしたり、“ウネウネ”と動かすことで、全身を柔らかくしてストレッチをしやすくする『ネリネリ体操』。
体の筋肉や関節、筋膜は、さまざまな部位が繋がっているので、ストレッチしたい部分と連動している部分をネリネリとほぐしておくことで、ストレッチ効果も変わってきますよ」(秋本さん)
・ネリネリ体操5つのメリット
□肩こりや腰痛がラクに
□血行が良くなり手足が温まる
□姿勢が良くなって若々しく見える
□体も頭もほぐれリラックス作用も
□体のバランスが整い、転倒予防に
・ネリネリ体操のやり方
ストレッチする前に、ネリネリほぐしを行ってからストレッチする。ほぐす前と後で体の柔軟性がどう変わったか実感してみて!
※無理のない範囲で行ってください。
6ポーズ目:上体反らしにチャレンジ!
腹ばいで上半身を反らせる「上体反らし」は、腰痛の改善にもいいというストレッチ。
「腰痛がある人は、お腹もポッコリしている傾向があります。上体反らしができるようになると、腰の痛みだけでなく、いわゆる“メタボ体型”の改善にもつながりますよ」(秋本さん)。
ポイントになるのが、24個の背骨と背筋やお尻の筋肉。ここを意識して筋肉に刺激を入れ、更にお腹の筋肉を伸ばすことで後ろに反りやすい柔軟性を高めていく。
先生の見本
上体を反らすとあごが高く上がっていて、背中のしなりも美しい!
記者もやってみた!
背中に痛みが走り、これ以上は無理! 上を見ているつもりだが頭が上がっていない。
お尻の筋肉をギュッと縮めてから上体反らしに挑戦!
基本のネリネリほぐし
足の甲の骨の際をゴリゴリ、足裏をギュッと刺激し、足指1本1本を動かしたら、足首からふくらはぎにかけて両手でネリネリ絞り上げるようにほぐす。
お尻の筋肉をギュッと縮める
腹ばいで肘をついて、かかとを尻につけるように上げ、お尻に力を入れる(30~60秒)。反対側の足も同様に行う。前ももが伸び、背中やももの裏側、お尻の筋肉が使えるようになると、体を反らせやすくなる。
記者が実践!上体反らしビフォー・アフター
背中がグッと上がるようになり、後頭部からかかとまでの距離が105㎝→90cmと縮まった。お尻と背筋の筋肉に力が入りやすくなり、胸を開くことを意識すると、胸と顎の位置が上がった!
※慣れるまでは反り過ぎないように、決して無理せず行ってください。
→1ポーズ目:体がカチカチに硬い記者が秋本つばささん考案「ネリネリ体操」に挑戦!7日間レッスン
記者の実感「姿勢が良くなった!?」
30年近くまともな運動もせず、パソコン操作や読書など前かがみの姿勢を続けてきた記者。猫背があたり前になっていたが、上体を反らすというこれまでやってこなかった動きをすることで、背筋がピンと伸びてきたかも。腰の痛みも和らいできた。肩回りと首の後ろがほぐれ、重かった頭もスッキリ。
教えてくれた人
秋本つばささん
8才から体操競技を学び、空手、ボクシング、乗馬、オートバイなど多くのスポーツを極める。アクション俳優としてメディアで活躍。映画やドラマでの、アクション指導、スタント、ダンス、殺陣振り付けの企画・演出・コーディネートを手がける。アクション&アクロバットスタジオ『つばさ基地』を立ち上げ、老若男女にバック転や宙返りなどを指導。幼児体操教室、シニア向けストレッチ教室などを開催。著書に『どんなに体が硬くてもペターッと前屈できる本』(マキノ出版)がある。つばさ基地主宰 http://www.tsubasa-kichi.net/
撮影/深山徳幸 取材・文/前川亜紀
●R50記者が開脚ストレッチに挑戦 内ももをネリネリほぐしたら人生最高に脚が開いた!