R50記者が開脚ストレッチに挑戦 内ももをネリネリほぐしたら人生最高に脚が開いた!
バレエ、新体操、相撲、プロレス…身体表現を極める人々の共通点といえば、開脚ができることではないだろうか。幼いころからアスリートたちの開脚(または股割り)に憧れてきた、体がカチカチのR50記者(48才)の股関節は、「ネリネリ体操」でどこまで柔らかくなるのか!?
ストレッチ前にネリネリほぐして柔軟性アップ
体が硬い記者が今、挑戦している『ネリネリ体操』。これは、ストレッチの前に、筋肉や腱、筋膜を“ネリネリ”もみほぐしたり、“ウネウネ”と動かすことで、全身を柔らかくするもの。
指導を担当してくれた秋本つばささんによると、
「毎日続けることで、徐々に体が柔らかくなって、凝りがほぐれたり、転びにくくなったりと、シニア世代にはいいことがたくさんありますよ。とくに股関節は、体の中心となる大事な部分。ネリネリ体操でさっそくほぐしていきましょう」(秋本さん)
・ネリネリ体操5つのメリット
□肩こりや腰痛がラクに
□血行が良くなり手足が温まる
□姿勢が良くなって若々しく見える
□体も頭もほぐれリラックス作用も
□体のバランスが整い、転倒予防に
・ネリネリ体操のやり方
ストレッチする前に、ネリネリほぐしを行ってからストレッチする。ほぐす前と後で体のやわらかさがどう変わったか実感してみて!
※無理のない範囲で行ってください。
4ポーズ目:立位開脚前屈にチャレンジ!
「脚が開かない人は、関節の可動域を広げる前に、内ももの筋肉を柔らかくすることが大切ですよ」と、秋本さん。
開脚に関わる内ももの筋肉は、大内転筋、長内転筋、短内転筋、薄筋からなり、それを総称して「内転筋」という。
「脚を開く動作は、日常生活でそんなに多くはないので、内転筋は意識して使わなければ、硬くなっている人が多いんですよ。そのため、いきなり開脚してしまうと、内転筋が伸びなくて痛みが生じるわけです。まずは、内転筋をネリネリほぐしておけば、グッとラクに開脚できるようになりますよ」(秋本さん)
先生のお手本
立って足を開き、上半身を曲げる「立位開脚前屈」。秋本さんは股関節が全開し、床についてしまう驚異の柔らかさ。記者と同じストレッチとは思えない。
記者もやってみた!
足を開いて状態を前へ。思った以上に足が開かず、イテテテ…これ以上は無理。床から股間までの距離を計測すると56cmだった。
内ももをネリネリほぐしてから立位開脚前屈に挑戦!
基本のネリネリほぐし
足の甲の骨の際をゴリゴリ、足裏をギュッと刺激し、足指1本1本を動かしたら、足首からふくらはぎにかけて両手でネリネリ絞り上げるようにほぐす。
内ももをネリネリとマッサージ
内ももをネリネリとマッサージしてほぐす。膝の内側から腿の付け根までほぐす(30~60秒)。凝り固まった内転筋はゴリゴリとして痛い。
記者が実践!開脚前屈のビフォー・アフター
内ももをネリネリほぐしてから立位開脚前屈をしてみると、脚がかなり開くようになり、股関節が柔らかくなった実感が。床から股間までの距離は、56cm→36cm。驚きの20cm減!
記者の「開かずの股」が人生史上、もっとも大きく開いた瞬間。内ももの筋肉・内転筋をネリネリしただけで足が開きやすくなった。
記者の実感「腰回りがラクに」
内ももをネリネリほぐすのが気持ちよく、ちょこちょこ仕事の合間にやっていたら、腰回りのこわばりもすっきり。膝を揃えて座ることもラクになってきて、筋肉が連動して働いていることを体感した。これは毎日続けたい!
※開脚は慣れないと足を滑らせて痛めることがあるので、靴下を脱ぐなどして、気をつけてください。
教えてくれた人
秋本つばささん
8才から体操競技を学び、空手、ボクシング、乗馬、オートバイなど多くのスポーツを極める。アクション俳優としてメディアで活躍。映画やドラマでの、アクション指導、スタント、ダンス、殺陣振り付けの企画・演出・コーディネートを手がける。アクション&アクロバットスタジオ『つばさ基地』を立ち上げ、老若男女にバック転や宙返りなどを指導。幼児体操教室、シニア向けストレッチ教室などを開催。著書に『どんなに体が硬くてもペターッと前屈できる本』(マキノ出版)がある。つばさ基地主宰 http://www.tsubasa-kichi.net/
撮影/深山徳幸 取材・文/前川亜紀
●体がカチカチに硬い記者が秋本つばささん考案「ネリネリ体操」に挑戦!7日間レッスン