食のプロが判定「鍋つゆの素・しょうゆ味」ベスト5「今夜食べたい1位はゆず香るしゃぶしゃぶ鍋」
鍋料理の定番『しょうゆ味』は、どんな世代にも人気のベース。ただ、時代の変化でトレンドは個性派&甘めの味付けが台頭してきているという。鍋を作るときに欠かせない『鍋つゆの素』にも、その傾向が見られるという。そこで、市販の『しょうゆ味の鍋つゆの素』を食のプロが採点し、ベスト5を発表します!
今人気の“鍋しゃぶ”がすぐにできるのも、鍋つゆの素のうれしいポイント!(写真は『エバラ なべしゃぶ 柑橘醤油つゆ』)
今人気のしょうゆ味の鍋つゆを食のプロが分析
今回採点をしてくれた、食文化研究家の大和イチロウさんは、
「どれも個性が強く、採点に難航。キリッとした味より、めんつゆを思わせる甘さが残る鍋が多かったのは、いま好まれている味なのかも」といいます。
人気料理研究家の大友育美さんは、
「定番と油断していたら、いろんな味わいがあり、うれしい驚きもありました。ハズレが少なく、定番の中でもあえてひと味違うものを選んでも楽しいかもしれません」と、しょうゆ味ならではの選び方を教えてくれました。
※撮影は11月下旬に実施し、価格はすべて編集部調べです。
食のプロがジャッジ!
●料理研究家 大友育美さん
国際中医薬膳師。家庭料理本も多く執筆し、『やみつき小鍋』(学研プラス)では鍋のアイディアを提案。
●食文化研究家 大和イチロウさん
インスタントラーメン専門店『やかん亭』を全国各地に展開し、商品開発なども行う。ご当地ラーメンにも精通。
●『しゃぶしゃぶれたす』ブランドマネージャー 森悠介さん
8種のだしと29種のつけだれ&薬味を楽しめる1人1鍋のしゃぶしゃぶ専門店で、メニュー開発などを行う。
●料理研究家 安井レイコさん
日本一鍋に詳しい料理家としても知られ、『マツコの知らない世界』(TBS系)で鍋つゆを紹介したことも。
◆審査方法
各品を8名(識者4名と編集スタッフ4名)で審査。「総合的なおいしさ」を10点満点で採点し、採点者全員の合計点を人数で割って順位を出しています。「旨み」「香り」「塩味」など各ジャンル3項目の評価ポイントについては、採点者が10段階で評価し(数値が高いほど強い)、その合計点を人数で割った平均値を記載しています。
※評価コメントは、(大)は大友育美さん、(森)は森 悠介さん、(安)は安井レイコさん、(ヤ)は大和イチロウさんです。
鍋つゆの素 しょうゆ味 ベスト5
【5位】ダイショー 野菜ソムリエ青野果菜監修 野菜をいっぱい食べる鍋 鶏だし醤油鍋スープ
引き立て役のだしで野菜の旨みが立つ!
6.50点:旨み 5.00 香り 4.40 塩味5.80
「脇役に徹しつつ、合わせる具材でカメレオン的に変化しそう」(ヤ)。「万能だが、具材により味が埋もれるかも」(森)。
【4位】ヤマサ醤油 極鍋 昆布だし 鍋つゆ(醤油)
利尻昆布のだしが際立つシンプル鍋
6.63点:旨み 7.40 香り 5.40 塩味 6.40
「私の中で味の基準にしているつゆ。主張しすぎず、具を引き立てるバランスのよい昆布だし」(安)。「胃を休めたいときに」(大)。
【3位】久原醤油 あごだし海鮮鍋つゆ 醤油
魚介の旨みが増す、すっきりしたしょうゆの味わい!
6.88点:旨み 7.40 香り 6.20 塩味 6.20
「九州のメーカーらしく、あごだしをメインに甘めの薄口しょうゆが特徴。昆布も効いて、あっさり上品な味」(ヤ)。「焼きあごだしならではの、深い味わい」(森)。
【2位】イチビキ ストレート鬼鍋 コク旨焦がし醤油鍋スープ
3種のしょうゆを焦がした濃厚で深い味わい
7.25点:旨み 6.60 香り 6.40 塩味 6.60
「焦がししょうゆの旨みが強く、好バランス」(森)。「存在感のあるしょうゆと焙煎の風味が食欲をそそります」(ヤ)。「濃厚でも後味さっぱりで、やめられない」(大)。
【1位】エバラ なべしゃぶ 柑橘醤油つゆ
トレンドのしゃぶしゃぶ鍋つゆは、柑橘が香る!
7.38点:旨み6.00 香り7.60 塩味 5.80
「濃いめの味なので、つけだれいらずでしゃぶしゃぶが楽しめます」(安)。「ゆずとすだちの自然な香りがさわやか!」(ヤ)。「さっぱり味なので、途中で薬味などを足すと最後まで楽しめます」(森)。
撮影/玉井幹郎、深澤慎平 取材・文/西谷友里加
※女性セブン2022年1月6・13日号
https://josei7.com/
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