前世の記憶「生まれ変わり」は本当にあるのか 最新研究で判明した”転生”の実例3選
研究に研究を重ねた聞き取り調査で明らかになった「生まれ変わり」のエピソードは信じざるを得ない具体性に満ちたものばかりだ。
突然、軍歌を口ずさむ幼稚園児
「お母さんより先に死なないから、悲しまないで」
2才の頃からお風呂に入るたびにそうつぶやいてきたタケハルくんは、2012年5月に生まれた9才の小学生だ。
「聞き取り調査をした結果、彼は1945年に『戦艦大和』に乗船し、沖縄海上特攻で命を落とした青年の記憶を持っているとわかりました。
彼はアメリカの爆撃機が爆弾や魚雷を船に落として沈没したことや、水につかったときの冷たさについて語っています。
タケハルくんにとっては“水場”であるお風呂が思い出すトリガーになったのでしょう。幼稚園に通っていた頃は習ったこともない軍歌を歌い、母親を驚かせたこともあったそうです」
さらには「ぼくは19才で死んだのになんで生きてるんだろう?」「お母さんに会いたい」といった発言もみられた。
「タケハルくんは3才の頃に攻撃をされている戦艦大和の絵を描いています。しかし当時は周囲の大人も何の絵なのか読み取れず、本人も充分に説明できなかった。
いま、タケハルくん自身の言葉でいろいろなことを話せるようになって、描いていたものが戦艦大和だとわかりました」
ある日タケハルくんが「大和に会いたい、もう一回姿を見たい」と強く訴えたため、両親は広島県呉市の『大和ミュージアム』に連れて行った。しかし展示されていたのは実物の10分の1スケールの模型。タケハルくんは「こんな小さくない! 偽物だ!」と怒って泣き出したという。
「タケハルくんは“やっと本物の大和に再会できる”と思っていたため、大きなショックを受けたそうです。彼に聞き取り調査をしていて強く感じたのは、小学生とは思えないりりしさと存在感です。当時、エリート中のエリートだった海軍兵の面影は確実に残っており、思わず正座になって話を聞いてしまったほどです」