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健康

2か月でウエスト10cm減の人も!1日1分「腹肉しぼり」の簡単3ステップ

 腹肉しぼりを続けていると、ダイエット以外にもさまざまな健康・美容効果が実感できる。

 きつかったスカートのファスナーがスルッと上がるようになった国元英子さん(46才・仮名)は、思わぬ“副作用”に驚いたという。

「2週間毎日続けたところ、いままでは毎年冬になると乾燥して背中がかゆくなっていたのですが、今年は肌がしっとりしています」

 蜷川さんによれば、背中のかゆみの一因も、筋膜の癒着にあるという。

「体が冷えて血行が悪くなりやすいこれからの季節は特に、背中の筋肉がこわばって筋膜の癒着が起こり、それがかゆみにつながります。すぐにはサイズダウンしない場合も、毎日続けていると筋肉がほぐれて柔らかい触り心地になったり、肌がツルツル、スベスベになってくる。これは、筋膜がはがれて血行がよくなっている証拠です」(蜷川さん)

 事実、冒頭のひらやまさんは、もともと35・2℃だった平熱が36・8℃になるなど、冷え症が改善した。そのほか、肩こりや便秘など、血行がよくなれば、さまざまな不調が改善する。
 
 現在高校1年生の岸本奈美さん(仮名)もその1人だ。

「冷え症にいいと聞いて腹肉しぼりを始めたのですが、最初はお腹がくすぐったくてできませんでした。それでも、毎日トイレに行くたびに行っていたら、1週間くらいで気にならなくなり、ずっとつらかった手足の冷えや、悩んでいた生理痛までなくなりました」

年齢関係なく効果が期待できる

 筋膜をはがして代謝を上げる腹肉しぼりは、運動不足ぎみな大人向きのダイエット法。だが、やせたいのは大人だけではない。都内で暮らす女子中学生が言う。

「修学旅行のお風呂のときに、太っていると思われたくなくてやってみました。運動部に入っていて、もともと代謝はいいはずなので、あまり意味がないでしょうか?」

 蜷川さんによると、若い人や運動習慣がある人はさらに効果が出やすいという。

「もちろん、そもそもムダな脂肪が少ないと、劇的に体重が減ることはない可能性はあります。しかし、若い人やよく体を動かす人は筋肉が柔らかいので、マッサージの効果を得やすいのです。
スポーツを頑張りすぎていたり、日頃からストレスがたまっていたりすると、筋肉がこわばってしまう。それをほぐすことでサイズダウンが叶います。筋肉を柔らかくするためには、息を吐きながらリラックスして行いましょう。1日あたり1.2~1.5Lの水を飲むことも、筋肉を柔らかくするためには欠かせません。筋肉が硬くなりにくいお腹まわりは、運動習慣がある人の方が早くやせます」(蜷川さん・以下同)
 
 10代がしっかり効果が得られる一方、腹肉しぼりでダイエットに成功した最高齢は、なんと80代だ。

腰痛や鼻炎が改善し、表情まで別人に!

「腹肉しぼりを体験したかたの8割が、その場でサイズダウンしています。とはいえ、運動不足や冷えやすい生活習慣を正さない限り、続けなければもとに戻ってしまいます。特に40代以上になると、2~3か月ほど続けることで体重・体形をキープできるようになります」

 半年間で8.5㎏ものダイエットに成功した足利義美さん(43才)は、ウエストはマイナス13.5cm、二の腕はマイナス4cm。表情まで別人のように変わり、腰痛や鼻炎まで解消したという。

 蜷川さん自身も、最初の2週間でウエストが7cmダウンしてから1か月間、1日1回のマッサージを徹底。その後は週に5回のマッサージを続けることで、いまは何もしなくても、ダイエットをスタートしたときからマイナス4kg、2サイズダウンを保っている。

「“太らなくなってきた”と感じたのは、マッサージを継続して半年後くらいのこと。食事制限は一切していません。というのも、ダイエットのいちばんの敵はストレスだからです。ストレスを感じると筋肉が硬くこわばって血行が悪くなり、何をやってもやせられなくなるのです」

 ある女性は、腹肉しぼりで人生まで変わってしまった。

「子供の頃からぽっちゃりしていて、自分の体形が嫌いでした。でも、腹肉しぼりを半年間続けたらウエストが10cmも細くなりました。自分に自信がついて“逆プロポーズ”で結婚が決まりました」

 年は10代から80代まで。期間は最短なら一瞬、最長でも半年。所要時間は1日1分。「いまさら、どうせ何をやってもやせられない」と諦めるのはまだ早い。

 さあ、成功者に続け!

教えてくれた人

セルフケアダイエットトレーナー 蜷川ちひろさん

著書に『1分でサイズダウン! 下腹しぼりダイエット トイレに行くたびやせる!』(KADOKAWA)がある。

イラスト/勝山英幸

※女性セブン2021年12月9日号
https://josei7.com/

●猫背解消&美姿勢になる「10秒ポーズ」のやり方 ズボラでも続けられる体づくり

●冷えや腰痛対策に「腎臓マッサージ」、風邪やアレルギー対策に「肺をほぐす」|チネイザンマッサージ法を専門家が伝授

●話題の「カエル足エクササイズ」のやり方 お腹まわりや脚を引き締め、変形性膝関節症の予防にも

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