玉ねぎの皮で作る最強デトックススープ「空腹時に飲むと解毒効果UP」【医師監修】
料理で玉ねぎを使う際、皮は捨てている。という方が多いと思うが、ちょっと待って欲しい。玉ねぎの皮に含まれる抗酸化作用は中身に比べると何十倍もあるというのだ! その皮を煮込んで作るデトックススープあるという。推奨する医師の実体験なども含めてご紹介する。
玉ねぎの皮スープにはデトックス作用が!
<玉ねぎで最も抗酸化作用が強いのは、外側の茶色い皮である>
2020年に出版されたアメリカの科学ジャーナルにはそう書かれている。しかし多くの場合、この「皮」の栄養は生ゴミ入れに捨てられる。しかし、スープに入れてしまえば栄養素だけを効率よく、しかもおいしく摂取することができる。
堀田医院院長の堀田忠弘さんが推奨する「たま皮スープ」はそんな“いいとこ取り”のデトックススープだ。玉ねぎの皮を中心に、パセリ、ごぼう、まいたけ、しょうがの野菜5種を使う。
「玉ねぎの皮が持つ強い抗酸化作用に加え、ごぼうやしょうがなどほかの野菜にも食物繊維や抗酸化物質がたっぷり含まれ、相乗効果でデトックスが促されます。これらのバランスのいい5種の野菜によって、体の中にたまった食品添加物や残留農薬など体に悪い物質が排出されます」(堀田さん)
抗酸化作用を持つ主な栄養素と野菜
◆ビタミンC
皮膚や細胞のコラーゲン生成のために不可欠な栄養素。野菜のビタミンCは加熱してもほぼ失われないこともポイント。
・パプリカ、ブロッコリー、ケール、モロヘイヤ、さつまいも
◆ビタミンE
体内の脂質の酸化を防ぎ、高血圧や高コレステロールの予防効果もある。
・唐辛子、枝豆、かぼちゃ、ほうれん草、切り干し大根
◆βカロテン
緑黄色野菜に含まれる色素成分。体内でビタミンAに変換される。
・しそ、モロヘイヤ、にんじん、パセリ、バジル
「たま皮スープ」の効果
★ケルセチン30倍
玉ねぎの皮は中身に比べ、抗酸化作用のあるケルセチンの量が30倍。
★消化器系がんリスクダウン↓
米テキサス州立大学のがんセンターの総説によるとしょうがが含有する活性化合物の働きにより、消化器系のがんの予防ができる。
実際に堀田さんが自身の病院の6人のスタッフとともにスープを飲む前と飲んだ後の尿を調べたところ、飲んだ後の尿は有害物質の排出量が劇的に増加していたという。
「アレルギー症状や関節痛なども、細胞に入った有害物質が原因であることが多く、これらの患者にスープを飲んでもらうことで症状が治まったケースも少なくありません」(堀田さん)
「たま皮スープ」の作り方
最初の3日間は朝食と夕食の前に100mlずつ飲み、その後は週に1~2回、朝か夜に100ml摂る。
【作り方】(2人分)
【1】玉ねぎの皮中1個分(約1.2g)、ごぼう1/5本(40g)、しょうが1/2片(約6g)、パセリ1枝(約6g)を水洗いする。
【2】皮をむいた【1】のごぼうとしょうが、【1】のパセリ、まいたけ1/8株(10g)はすべて食べやすい大きさに切る。
【3】鍋に【1】の玉ねぎの皮、【2】、水10カップを入れ、煮立ったら弱火にしてさらに20分ほど煮る。
【4】玉ねぎの皮を取り出し、塩適量を入れて味を調える。
「たま皮スープ」の効果的な摂り方
空腹の食前時に摂ることで解毒効果が上がる。
教えてくれた人
堀田忠弘さん/堀田医院院長
撮影/矢口和也
※女性セブン2021年9月30・10月7日
https://josei7.com/
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