視力回復に最強の眼トレーニング2選【指回し】【3Dナンバータッチ】
コロナ禍の在宅ワークなどにより、目の不調に悩む人が増えている。特に多いのが、スマホの画面を長時間見続けることにより目の筋肉が過度に緊張し、まひして動きづらくなる“スマホ老眼”だという。老眼や視力回復につながる眼のトレーニング方法を専門家に聞いた。
複雑な指の動きが眼球トレーニングに
視力回復のトレーニングには、目そのものだけでなく、体全体を使ったものもある。
群馬パース大学学長で内科医の栗田昌裕さんは、「視力アップ指回し」による脳トレを提案する。
「指回しは、両手の指先を合わせてドーム状の形をキープしたまま、1組の指だけを指同士が触れ合わないようにして回すトレーニングです。人体の中で、最も微細な動きができるのは手の指であり、指を動かすことで脳が刺激されて鍛えられ、画像処理機能が上がるのです」
慣れてきたら、腕を上下や左右に動かしながら指回しを行い、その様子を目で追えば眼球運動のトレーニングにもなる。
「指回しは指と指がぶつかりやすく、最初はなかなか上手にできないかもしれません。特に薬指は難しい。しかし、指を滑らかに確実に回すことを意識しながら練習を続けると、しだいに速くできるようになります。あえて普段しない動きを取り入れることで脳が活性化します。ぜひ忍耐強く取り組んでください」(栗田さん)
うまくできないからといってさじを投げず、焦らず、ゆっくり始めてみてほしい。
■視力アップ指回し
【1】まずは両手の指先を合わせ、ドームを形作る。ドームを作ったらひじを直角に曲げ、ドームが斜め上を向くようにする。このとき、中指と目を結ぶラインが45度になるようにする。
【2】両方の親指を回す。ドームを保ちながらお互いの指がぶつかり合わないように注意し、第一関節くらいまで入るように回す。
【3】【2】に続けて人差し指、中指、薬指、小指とすべて回し終えたら終わり。慣れてきたら指を回しながら、腕を上下や左右に動かし、その様子を目で追えば眼球運動にもなる。
数字を順に追う眼球運動で脳を活性化
最後に紹介するのは目と指の動きを連動させて脳を鍛える画期的なトレーニング「3Dナンバータッチ」だ。
視力回復に関する研究を行う施設「ビジョングループ」創立者で、3Dナンバータッチを開発した中川和宏さんが解説する。
「数字を指差す手の運動と、目を小刻みに動かす眼球運動を組み合わせて脳を活性化させます。声に出して数字を数えたり、50~1へとさかのぼったり、奇数や偶数だけを数えたりと、バリエーションをつけてトレーニングすることでさらに効果が出ます。1日3回、ゲーム感覚で行ってみてください」
今日から始めれば、冬休み明けは澄んだ目で楽しく過ごせるはず―継続は力なり!
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■3Dナンバータッチ
1~50まである数字を順番に制限時間である4分30秒以内に目で追う。探すときは首や顔を動かさず、目だけで探す。指を差したり声を出したりしながら取り組むとさらに効果的。(監修/ビジョンサロン・中川和宏さん)
教えてくれた人
群馬パース大学学長・内科医 栗田昌裕さん、視力回復に関する研究を行う施設「ビジョングループ」創立者・中川和宏さん
イラスト/つぼゆり
※女性セブン2021年1月7・14日号
https://josei7.com/
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