料理研究家コウケンテツさん「理想のから揚げ」4つの法則「覚えやすくて簡単なのに絶品」
食卓に並ぶと、家族が盛り上がる”から揚げ”。よく作るメニューの一つという人も多いのではないだろうか。その分、マンネリになってしまっているかも…。そこで、料理研究家のコウケンテツさんが全国を旅してたどり着いたという理想のから揚げを紹介する。失敗知らずのコウケンテツさんが見つけた4つの法則とは?
教えてくれた人
料理研究家 コウケンテツさん
素材の味を生かしたヘルシーな料理に定評がある。テレビや講演会など幅広く活躍。『コウケンテツの日本100年ゴハン紀行』(NHK BS1)などに出演中。YouTubeチャンネル『Koh Kentetsu Kitchen』を開設! https://www.youtube.com/channel/UC3p5OTQsMEnmZktWUkw_Y0A
全国を食べ歩き追及した理想のから揚げ
「子供の頃からから揚げの日はいつも特別でした」
こう語るのは、料理研究家のコウケンテツさんだ。
大のから揚げ好きが高じて、北海道のザンギから、から揚げの聖地、大分・中津の人気店まで、全国のから揚げを食べ歩いたというコウさん。
「から揚げは庶民の愛すべき文化。各店を取材するうちにぼくがたどり着いたのが“4つの法則”。もも肉と胸肉をミックスするのがわが家の定番ですが、この法則ならどちらもおいしくできる!
覚えやすくて簡単なのに絶品。これがぼくが追求した理想のから揚げです」
鶏もも肉と胸肉のミックスから揚げ
<材料>(2~3人分)
・鶏もも肉・鶏胸肉…各1枚(各約300g)
・レモン(くし切り)…2切れ
【A】
しょうゆ・酒…各大さじ2 しょうが(すりおろし)…1片 塩…少量片栗粉
・揚げ油(サラダ油)…各適量
<作り方>
【1】鶏肉は1切れを40gほどに切り分け、ボウルに入れて【A】をしっかりもみ込み、常温で約15分置く(冷蔵庫で一晩おいてもよい)。
【2】【1】に片栗粉をまぶしてからしっかりはたき、薄く衣をつける。
【3】鍋に油を入れ、約170℃に熱し、【2】の皮を伸ばし包むようにして入れる。強火にして返しながら4~5分揚げる。
【4】からりとして色よくなったら、皮を上にして網にあげ、油を切って4~5分休ませ、余熱で火を通す。
【5】器に盛り、レモンを添える。
コウケンテツ流おいしく揚げる4つの法則
1:鶏肉は40gほどに、大きめにカット。
2:片栗粉ははたいて薄くつける。
3:揚げ時間は約170℃の油で4~5分を目安に!
4:4~5分休ませて、余熱で火を通せば中はふっくら。
→ふんわりから揚げvsカリッとから揚げ|うちで絶品から揚げ研究
●から揚げの付け合わせ「豆苗ともやしのナムル」
<作り方>(2人分)
【1】豆苗1パックは根元を切る。
【2】もやし1/2袋は1分ほどゆでて取り出し、水気を切る。続けて【1】をさっとゆでて水気を切る。
【3】粗熱が取れたらしっかり絞ってボウルに入れ、しょうゆ小さじ2、酢小さじ1、ごま油大さじ1/2、白いりごま小さじ2を順に和える。
●から揚げのたれ3選 コウ家秘伝の味
1:コウ家秘伝の味 韓国風ねぎだれ(写真上)
小口切りにした青ねぎ1本、白いりごま小さじ2、しょうゆ大さじ2、酢大さじ1 1/2、砂糖・ごま油各小さじ1、しょうが(すりおろし)1/2片、韓国産粉唐辛子(なければ一味唐辛子)少量を混ぜ合わせる。
2:ピリ辛風味 花椒ラー油だれ(中)
花椒大さじ1は乾煎りしてから粗く刻み、ラー油小さじ2、しょうゆ小さじ1と混ぜ合わせる。
3:ハーブレモンヨーグルトだれ(下)
ヨーグルト大さじ2、レモン汁小さじ1、塩・粗びき黒こしょう各少量、刻んだディル適量を混ぜ合わせる。
撮影/白根正治
※女性セブン2020年5月7日・14日号
https://josei7.com/
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