右脳を鍛えて生きる力をアップ!左手を動かして認知症予防も
「年を取れば脳は衰える」というのは大間違い。たとえ50才になっても、脳の中には、使いきれていない未熟な部分が実はたくさん存在する、と脳科学者の加藤俊徳さんは言う。
そのキーワードが“右脳”。日本では右利きの人が圧倒的に多いが、体の左側、特に左手と関係が深い右脳を、普段あまり使っていない人が多いのだという。脳のメカニズムを頭に入れ、左手を積極的かつ意識的に動かして右脳を刺激しよう。そして、いまだ眠っている生きる力を活性化し、生命力をアップさせよう!
左脳は言語、右脳は非言語が発達
左脳は主に言語系の情報を、右脳はイメージなど非言語化された情報を処理している。そのため「文章を読む」「数式を解く」などの場合は左脳が、「絵画を鑑賞する」「人の顔色をうかがう」などの場合は右脳がよく働いている。
【右脳の特徴】
●映像理解が得意
●空気を読み、他者を理解できる
●コミュニケーション能力が高い
●優柔不断、流されやすい
右脳が活性化している人は、相手の表情から気持ちをくんだり、その場の空気を読むのが得意でコミュニケーション能力が高い。他人を優先することが多いため、優柔不断で流されやすい一面も。
【左脳の特徴】
●言語理解が得意
●言葉を巧みに使える
●自己をよく理解している
●自己中心的
左脳が発達している人は、言語理解が得意なので、言葉で物事を的確にとらえることができる。その分、他人の考えよりも自分の知識を優先し、自己中心的になりやすい傾向が。周囲の空気を読むのが苦手な傾向も。
生まれた時は両利き、右脳から成長する
人は、生まれた時は両利きだが、生後3か月頃から、使いやすい方に発達差が出始める。赤ちゃんは周りの人の表情や声のトーンなど、非言語化されたものから情報を得るため、まず右脳が発達。その後、言葉を使えるようになると左脳が急激に発達し、10才頃には成長が追いつく。
女性の方が左脳と右脳のバランスがいい!
洗濯、掃除、料理など、家事をする時には両手をフルに動かしていることが多い。そのため、男性よりも家事を担当することの多い女性の方が、右脳と左脳のバランスのよい人が多く、空気を読んだり、周囲と調和するコミュニケーション能力にも長けている。
IT化に伴い、現代人は左脳化している!?
人と会話をする時は、相手の表情や声色など非言語化された情報も得るため、右脳を刺激するが、スマホやパソコンの情報は言語情報が中心。そのため現代人は、脳の成長が左脳に偏っている人が多くなっている。
“両脳覚醒”で認知症を予防できる
【1】頭がよくなる
【2】記憶力がよくなる
【3】発想力アップ
【4】認知症予防
両脳を使うことができれば、脳の中で使用できる記憶の容量を増やすことができる。普段使っていない領域が広がるので、新たなアイディアが閃いたり、記憶力がアップする可能性も大きい。また、脳を刺激し、記憶の容量も増えるため、認知症予防にも効果あり!
※女性セブン2018年2月8日号
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