安藤和津さん「わが家の定番料理は”けんちゃん汁”」作り方と家族の思い出写真も公開
エッセイスト・コメンテーターの安藤和津さん(75)は介護や教育をテーマにした講演活動も積極的に行っている。夫は俳優・映画監督の奥田瑛二さん、長女は映画監督の安藤桃子さん、次女は俳優の安藤サクラさん。それぞれが個性的な安藤家の定番料理は“けんちゃん汁”と呼んでいる、だしだけで作る「けんちん汁」だそう。「好みで味変できるからわが家の作り置きの定番です」という安藤さんに、作り方と食にまつわる思い出を教えてもらった。
サクラさんは「塩・こしょう」桃子さんは「みそ」がお気に入り
「わが家の定番料理といえば、だしだけで作るけんちん汁。娘たちが小学生の頃から30年以上作っています。肉が入ってない『なんちゃって汁』だからうちでは『けんちゃん汁』と呼んでいます(笑い)」と安藤和津さん。
大きめのお椀に各自がよそい、しょうゆやみそなどで自由に味つけできるのも人気のポイント。
「“塩・こしょう味が美味”というのはサクラが発見。みそと一緒にバターを入れたり、豆乳を加えたりすることも。近年、桃子がみそ作りを始めたので、親子3代手作りみそで食べることが増えました。いまは孫たちも食べるので、具は小さめに切って食べやすくしています」
●祖母からのぬか床もいつかは娘たちへ
安藤さんが懐かしい家族写真を見せてくれました。「祖母から受け継いだぬか床があるので、いつかは娘たちに引き継ぐつもりです」。
けんちゃん汁
炒めた豆腐と隠し味の日本酒で風味豊か
<材料>(作りやすい分量)
豆腐…1丁
ごぼう…15cm程度
にんじん…1/2本
大根…5cm程度
えのきたけ…1/2株
春菊…適量
長ねぎ…15cm程度
こんにゃく(あくを抜いたもの)…1/3枚
油揚げ…1枚
ごま油…大さじ2
酒…1/3カップ
和風だしの素…小さじ2
塩・こしょう…各適量
<作り方>
【1】豆腐は水切りをする。
【2】ごぼうはささがきにする。にんじんと大根はいちょう切りに、こんにゃくは食べやすい大きさに、油揚げはせん切りにする。えのきたけは半分の長さに切る。
【3】鍋にごま油を熱し、豆腐を崩しながら炒め、えのきたけ以外の【2】を加えて炒める。
【4】熱湯6カップ(分量外)を加え、酒、和風だしの素を入れる。途中であくを取り、野菜に火が通るまで煮る。
【5】えのきたけと春菊の葉をちぎって加え、ひと煮立ちしたら火を止める。
【6】【5】を器に盛り、長ねぎを白髪ねぎにしてのせる。好みで塩、こしょうなどを加える。
<ポイント>
●豆腐はごま油でよく炒めて風味アップ
水切りした豆腐を崩しながらごま油で炒めることで、肉なしでもコクが出る。
●大好きな春菊はたっぷり彩りも美しく!
「うちはみんな春菊が大好き。仕上げに葉をちぎって加えます」
●鍋感覚で食卓へ出すことも
「このまま食卓へ出し、お鍋感覚で食べることも。野菜たっぷりで、ダイエット中でも罪悪感なく食べられます」
教えてくれた人
エッセイスト・コメンテーター 安藤和津さん
介護や教育をテーマにした講演活動も積極的に行う。夫は俳優・映画監督の奥田瑛二さん、長女は映画監督の安藤桃子さん、次女は俳優の安藤サクラさん。
撮影/菅井淳子 ヘアメイク/高瀬央子 スタイリング/松田綾子 取材・文/青山貴子
※女性セブン2023年5月11・18日号
https://josei7.com/