GWは「大掃除」におすすめな時期!黄砂や梅雨前のカビ対策など5つのポイント
「大掃除をするなら、実はゴールデンウィークが最適なシーズンです」と語るのは、家事アドバイザーの矢野きくのさん。気温が上がるこの時期は汚れが緩み、落としやすい季節でもあるという。カビが発生しやすい梅雨の前にやっておくべき掃除のポイントを教えてもらった。
ゴールデンウィークにおすすめ大掃除5つのポイント
大掃除といえば年末のイメージの方も多いでしょう。しかし、季節的には春から梅雨前がベスト。冬と比べて寒さもやわらぎ身体も動きやすくなっているこの季節は、掃除に最適なシーズンといえるのです。
そこでシニアの方にもおすすめしたい「ゴールデンウィーク大掃除」のポイントをご紹介します。
花粉・黄砂で汚れている窓周り
春の花粉や黄砂で窓ガラスや網戸がいちばん汚れているのがこの季節です。ここから暑くなるにつれて窓を開けて網戸にする機会も増えてくるので、汚れが固まってしまわないうちに掃除するのがおすすめです。
シニアの方で高い位置に手が届かないという場合は、100円ショップでも売っている柄の長い窓ガラスワイパーを使ってみてはどうでしょうか。
窓ガラスや網戸だけでなく、サッシの溝にも汚れがたまっています。使い古した歯ブラシなどを使ってキレイに掃除しておくことをおすすめします。
カビが生えている場所はカビの除去
浴室などで既にカビが生えてしまっているご家庭では、専用のカビ取り剤を使ってしっかりカビを落としておきましょう。カビをそのままにしていると湿度が高い季節に増殖してしまいます。カビを吸い込んでしまうと健康を害することもあるので、とくにシニアの方がいるご家庭ではカビの除去は徹底してやっておきましょう。
ヌメリが増える排水口周り
キッチン、洗面台、浴室などの排水口は日頃からキレイにしておきたい場所ですが、もしも汚れがたまっているようでしたら、梅雨前に掃除をしておくことをおすすめします。
ヘアキャッチャーなど細かい網目もブラシを使って掃除をしてしっかりと汚れを落としておきます。
洗濯槽の掃除とくず取りネット周り
洗濯槽も常に掃除をしておきたいところですが、日頃おろそかになってしまっているならば、梅雨前に洗濯槽用の専用洗剤を使って洗濯槽裏のカビをしかりとっておきましょう。
また忘れがちなのが、くず取りネット(フィルター)。糸くずがたまっているといつまでも湿ったままとなり、そこからカビが発生することもあります。くず取りネットも取り外し、周りをしっかりと掃除しておきましょう。
エアコンは試運転も兼ねて掃除を
冬の暖房時期が終わったとき、エアコンのフィルターなどしっかりと掃除しましたか?ホコリはカビの原因にもなります。フィルターにホコリが詰まったままで湿度が高い梅雨時期を迎えるのは避けたいところ。少しのホコリならば掃除機やはたきで落とすのでOK。汚れがびっしりと詰まっているようでしたら、フィルターを取り外して中性洗剤で洗い、しっかりと乾燥させてから元に戻します。
掃除のときに冷房の試運転もしておきましょう。夏本番になってから冷房が効かなかったとなるご家庭が多く、その時期は修理にも時間がかかってしまいます。また梅雨時期に除湿で使うこともあるので、試運転は梅雨前がおすすめです。
ゴールデンウィークに遊びに行く予定がない日もあるのではないでしょうか。1、2日でいいので掃除にあててみてはいかがでしょうか。
執筆
家事・節約アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/
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