シニア世代におすすめ“やめ家事” 洗濯で面倒な「干す・たたむ」をやめる便利グッズ
介護に家事に仕事にと、何かと忙しいシニア世代に、家事&節約アドバイザーの矢野きくのさんが提案するのが「やめ家事」だ。洗濯物が乾きにくく寒い冬場はとくに、洗濯や衣類の家事を見直すのがおすすめだという。100円ショップの便利グッズを活用して、洗濯の行程「干す・たたむ」をやめて、家事をラクにしていきましょう!
洗濯や衣類の「やめ家事」を提案!
今まであたり前のようにやってきた家事。どこかでやり方を変えるという機会もなく、また他の人と家事のやり方を比較するようなこともないので、ずっと同じやり方を続けている人も多いのではないでしょうか。
しかし、よく考えると「そこまでしなくてもいいかも」「もっと家事をラクにできる方法があるのかも」ということもあります。
とくに年齢を重ねてきたシニア世代には、家事という作業をラクにしていくことも大切です。
これまで、「玄関掃除」「トイレ・お風呂掃除」の“やめ家事”をご紹介してきましたが、今回は「洗濯・衣類」に関するやめ家事をご紹介します。
→シニア世代は「やめ家事」を!玄関掃除をラクにする方法を矢野きくのさんが指南
→シニアにおすすめの「やめ家事」でトイレ・お風呂掃除をぐんとラクにする方法
1.靴下は「ピンチに留める」のをやめる
洗濯した靴下を干すとき、ピンチに挟むのが一般的な干し方でしょう。しかし、一足ずつピンチに挟むのは手間がかかると思いませんか?
ご家庭の洗濯干し場が、風の影響を受けにくいところであれば、ピンチに干さずに洗濯かごに引っ掛けておく程度でもよいのではないでしょうか。
2.小物類は「洗濯物干し」をやめてネットで乾燥
最近では100円ショップで、「多目的ネット」や「干し網」などという名前で、干し野菜などを作るのに使えるネットが販売されています。
靴下や小さなタオルなどはネットを使えば干す手間から解放され、ネットにポンポンと放り込むだけでいいのでラクですよ。ファスナーがついていますが、ファスナーを閉めなくても、洗濯物は中から飛び出さないので便利です。
3.洗濯物を「たたむ」のをやめる
洗濯をして乾いたシャツ類をキッチリと畳んでクローゼットやタンスにしまうのは気持ちのいいものでしょう。しかし、「たたむ」という行為は、手間でもあります。いっそのこと「たたまない」という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
こちらも100円ショップで売っている、ハンガーホルダー(両端にフックがついたハンガー掛け)です。商品によって違いがありますが、だいたい6着程度は干せるようになっています。
乾いたらフックの片側を持ち上げると縦ににあり省スペースになり、このままクローゼットに掛けることができるようになります。洗濯物をたたむという作業がなくなり便利です。部屋着などはもうたたむという家事をやめてもうのではないでしょうか。
4.靴下は「デザインや色違い」をやめてすべて同じもので揃える
「洗濯しているとなぜか靴下が片方見つからないということはありませんか?
「洋服にあわせて靴下のデザインや色を変えたい」といったこだわりがない場合は、靴下はすべて同じものを買うことをおすすめします。
洗濯が終わって組み合わせを作る必要もなく家事の時短になるうえ、仮に片方に穴が開いても、もう片方を他のものと組み合わせて使うことができ、節約にもなります。
筆者は10年以上、靴下は同じスタイルのものを購入していますが、コツはデザイン変更が少ないメーカー(ブランド)の靴下を買うことです。追加で買っても、同じものを揃えていくことができます。
5.「手間がかかる素材の衣類を買う」のをやめる
そもそもアイロンが必要だったり、複雑な構造でなかなか天日では乾かなかったりする衣類を買うのをやめてしまうというのも、家事をラクにする選択肢のひとつです。
服を買うときは、色やデザインなどに視点がいきがちですが、「家事をラクにする」という視点でモノを選ぶことも大切です。
洗濯物が乾きにくく寒い冬場はとくに億劫なのが洗濯。洗濯や衣類に関する「やめ家事」、ぜひ皆さんも参考になさってください。
執筆
家事・節約アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/
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