兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第188回 うまい話に飛びついてしまった話】
どんな人にも、思いも寄らぬ出来事は起こりますが、若年性認知症の兄と暮らすライターのツガエマナミコさんは、とりわけ、アクシデントに見舞われる機会が多いようです。そんなマナミコさんが兄との日常と複雑な心中を綴る連載エッセイ、今回は、自宅マンションに業者さんがやってきたお話です。

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わが家のご主人って誰?
今日は、兄が便座の蓋の上から用を足してしまい、トイレの床をお尿さまだらけにしてくれました。
わたくしが便座の蓋を上げておくのを忘れてしまったようです。自分もトイレに行きたかったのに、ドアを開けたらビショビショで掃除しなければ中に入れないという悲劇。いや~、マイトイレがあればいいなと心の底から思いました。よくみれば廊下にスリッパ跡がいくつかあり、兄のスリッパの裏はお尿さまで濡れ、そのスリッパですでに家じゅうを歩き回ったことがわかりました。けれど、リビングや廊下の床掃除をする気力が残っておりません。明日頑張ろうと思います。
先日、マンション全戸にケーブルテレビの信号レベル検査とやらが入りまして、業者の方が我が家にやってまいりました。検査は3分もしないうちに終わったのですが、業者の方に「このマンションの光回線、じつは光になってないって知ってました?」と切り