博多の名物「もつ鍋」をおいしく作るポイント「新鮮な牛もつ、明太子を大胆に!」
本場福岡・博多では冬の風物詩となっている「もつ鍋」と、隠れた名品であるひと口餃子を使った「餃子鍋」の作り方を、九州黒太鼓・料理長の深澤さん教えてもらった。「餃子鍋」の方はとんこつラーメンでシメるんだとか。さあ、今夜はどっちで温まる?
安価で栄養満点! 福岡県民の胃袋を支える鍋
福岡・博多がルーツと言われる「もつ鍋」の決め手は新鮮なもつ。地元では、くさみの少ない生の牛もつを使用するのが定番だと、深澤大樹さんは話す。
「寒くなったらもつ鍋を囲むのが、博多の冬の風物詩。おばあちゃんから伝わる味を代々受け継ぐ家庭もあります。博多はひと口餃子も有名なので、とんこつスープに餃子を加え、シメのラーメンまで福岡を味わえる『博多餃子鍋』も考案しました」
「博多もつ鍋」の作り方
明太子とコラボ 新鮮な牛もつがプリプリ!
キャベツの甘みが染みた汁に、もつの旨みが溶け込んで極上スープに。にらとにんにくも加わって、ヤミツキ必至の味わい。
【材料】
キャベツ…300g
にら…1/4束
豆腐…1/3丁
にんにく…1片
赤唐辛子…1本
牛もつ…200g
明太子…1腹
A:水…3カップ 白だし・しょうゆ・酒…各大さじ2 1/2
★ご当地食材
豚のもつはにおいが強いので、牛のもつを使うのがマスト。新鮮なものは精肉店などで手に入れることができる
【作り方】
【1】キャベツはざく切りに、にらは10cm幅に、豆腐は食べやすく切る。にんにくは薄切りに、赤唐辛子は種を除いて輪切りにする。
【2】鍋にキャベツ、豆腐、にらの順に重ね、もつをのせる。Aを注ぎ、1cm幅に切った明太子、にんにく、赤唐辛子をのせる。
【3】火にかけて10分ほど煮込み、具材に火が通ったら食べる。
★おいしく作るPOINT
博多ならではの明太子を大胆にトッピング。そのままもつにのせても、スープに溶かしながら食べてもおいしい。
「博多餃子鍋」の作り方
ひと口サイズが博多流 スープに絡めてツルンと食べやすい
高菜漬け、紅しょうが、きくらげをのせてとんこつラーメン風に。ひと口餃子がない場合は、皮が厚めの水餃子用を使うと煮崩れしにくい。
【材料】
キャベツ…200g
にら…1/5束
きくらげ…10g
しめじ・まいたけ…各1/4パック
もやし…150g
ひと口餃子…30個
高菜漬け・紅しょうが…各10g
白いりごま…大さじ1
とんこつスープ(市販)…3 1/2カップ
【作り方】
【1】キャベツはざく切りに、にらは5cm幅に、きくらげは千切りにする。しめじは石突きを取ってほぐす。まいたけは食べやすくほぐす。
【2】鍋にキャベツ、もやし、餃子の順に重ね、残りの①、高菜漬け、紅しょうが、白いりごまをのせる。
【3】とんこつスープを注いで火にかけ、10分ほど煮込み、具材に火が通ったら食べる。
★おいしく作るPOINT
旨みのベースとなるキャベツを鍋のいちばん下に敷いて甘みを引き出す。とんこつスープは市販のものでOK。
シメはとんこつラーメン風に!
中華麺を加えて、とんこつラーメン風に。ちゃんぽん麺でもGood。
教えてくれた人
深澤大樹さん/九州黒太鼓 品川店・料理長
【DATA】東京都港区港南2-5-5 港南OMTビル4~5F
撮影/田中宏幸
※女性セブン2023年1月5・12日号
https://josei7.com/
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