3万枚突破した安眠パジャマ 愛用者の「眠りの質が向上した」そのメカニズム
不眠や不定愁訴、肩こりなどに悩む高齢者を中心に支持されている「一般医療機器」(※)のパジャマをご存じだろうか。それがHLコーポレーションが開発したリカバリー(疲労回復)ウエア「リフランス」のパジャマだ。
【※医療機器は、人体に与えるリスクの程度に応じてI~IVのクラスに分類されており、「一般医療機器」はクラスⅠ。不具合が生じた場合でも、人体へのリスクが極めて低いと考えられる】
身につけるだけで「血流改善」、筋肉の「痛み緩解・コリをほぐす・疲れ軽減」、「疲労回復」などの効果が期待でき、安眠へと導くという。そのメカニズムについて、同社営業部の友部崇さんに聞いた。
なぜ痛みや疲労を軽減できるのか
「リフランスのパジャマは、シリカやトルマリンなど数種類の天然鉱石でできた機能性素材『プラウシオンR』を生地の染色工程で繊維にコーティング(含浸)しています。この天然鉱石が体温に反応して微弱な遠赤外線を発するため、着ているだけで血流を促し、睡眠の質を高める効果や疲労回復を期待できるのです」
機能性素材を使用したウエアといえば、ナイロンやポリエステルといった化学繊維を用いたイメージがあるが──
「パジャマは長時間着用する“休養時専用アイテム”。そのため、綿や麻などの天然繊維を使用しています。肌にやさしく吸湿性に優れているため、睡眠がより快適になると考えています」(友部さん・以下同)
リフランスのパジャマはコロナ疲れや在宅勤務疲れの蔓延とともに注目が集まり、巣ごもり消費も追い風となって需要が高まった。2021年12月には販売3万枚を突破し、「東急ハンズ」新宿店の快眠グッズ専門コーナーでは、パジャマ部門で販売数1位を記録するほど好評だ。
同社のオンラインショップには「使用初日から入眠までの時間が一気に短くなり、体感的に眠りの質が向上した」「思い切った価格の買い物だったが、その価値はあったと思う」「睡眠が深くなり、起きたときの肩の痛みが減った」といった声が寄せられている。
着心地も快適に
パジャマの表地は綿100%だが、肌に当たる裏地には綿と麻を組み合わせた綿麻生地を使用。綿の柔らかさと、麻の通気性のよさを兼ね備えている。
「綿麻生地は吸水性と速乾性に優れているため、肌にまとわりつかず、さらりとした着心地をキープ。織りは凹凸のあるワッフル状のため肌離れがよいのもポイントです」
今回紹介するクロップド丈(6分袖・8分丈)は冷房による肘と膝の関節の血行不良を予防。また就寝中に裾がめくれ上がりがちなパンツは、ほどよくフィットするよう、裾に向かって細くなるテーパードラインを採用した。上着も、めくれないよう背面の丈を長くしている。
「さまざまな工夫を凝らし、就寝時のストレスをできる限り軽減しています」
家庭の洗濯機で300回以上洗濯したパジャマでもプラウシオン(R)粒子は残存し、効果に大きな低減はない。年を重ねるごとに弱くなっていく“睡眠力”をサポートしてくれそうだ。
【データ】
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2022年5月26日号
https://josei7.com/
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