新じゃが、そら豆、新こぼう…春の恵みで作る簡単鍋レシピ「日本酒とよく合う味つけです」
家飲みが定番になってきた昨今、まだ肌寒い春の夜は、晩酌のお供に鍋料理を合わせてみては? シンプルな鍋を囲みながら、お花見気分で一杯。お酒によく合う味つけを楽しみながら、今宵は宴の鍋で酔いしれて。
※レシピ材料は2人分です。
※電子レンジは600Wを使用しています。
みずみずしい春野菜にはフレッシュなお酒を
「春野菜を使ったお鍋には、やはり春のお酒がおすすめです。やや落ち着いた香りや味わいのものが、合わせやすいですよ」(吉田愛さん)
今回の春の鍋には日本酒「いづみ橋 愛山~桜うすにごり~」をペアリング。フレッシュさと甘みの中にも米の旨みを感じる、この春おすすめの一本だそう。
【1.新じゃが】手羽元と皮つき新じゃがの塩にんにく鍋
そのまま食べても辛みそをつけてもよし
<作り方>
【1】新じゃが2個(200g)はよく洗い、皮つきのまま厚さ1.5cmの輪切りにし、水にさっとさらして水気を切る。
【2】手羽元6本は骨に沿って1本切り込みを入れる。にんにく2片は縦半分に切って芽を取り、包丁の腹で潰す。
【3】鍋に水21/2カップ、酒大さじ2、塩小さじ1/2、【2】を入れて中火にかけ、煮立ったらアクを取って蓋をし、弱火で5分煮る。
【4】【1】を加えて蓋をし、火が通るまで10~15分煮る。塩少量で味を調える。
●辛みそ
みそ・コチュジャン各大さじ1、白すりごま小さじ2、砂糖・酢各小さじ1を器に入れて混ぜ合わせる。
【2.新じゃが】新じゃがの団子鍋
もちもち食感の団子に煮汁じんわり
<作り方>
【1】新じゃが2個(200g)はよく洗い、皮つきのまま1個ずつぴったりとラップで包み、電子レンジで約5分加熱する。
【2】皮をむいてボウルに入れて潰し、粗熱が取れたら片栗粉大さじ3、水小さじ1、塩ひとつまみを加えて混ぜ合わせ、6等分にして丸める。
【3】ごま油小さじ1/2を入れたフライパンを中火で熱し、を並べて両面焼き色がつくまで焼く。
【4】鶏もも肉大1/2枚(150g)はひと口大に切り、せり1/2束(50g)は5cm幅に切る。
【5】鍋に水2カップ、鶏がらスープの素(顆粒)小さじ1、しょうゆ・みりん・酒各大さじ1を入れて中火にかけ、煮立ったら【3】、鶏もも肉を加え、再び煮立たせて弱火で5分煮る。せりを加えてさっと煮る。
●団子は鍋に入れる前にフライパンで表面をカリッと焼く
【3.新ごぼう】新ごぼうと豚のしゃぶしゃぶ鍋
香り高いごぼうを包んでおつまみに
<作り方>
【1】鍋に水2カップ、酒大さじ2、昆布5㎝角1枚を入れて10分置く。
【2】新ごぼう1本(100g)はささがきにして水にさらし、2~3回水を取り替えて水気を切る。
【3】【1】を中火にかけ、煮立つ直前で昆布を取り出す。新ごぼうを入れて1分煮て、豚ロース肉(しゃぶしゃぶ用)200gを食べる分ずつ加え、さっと火を通してポン酢しょうゆと柚子こしょう各適量をつけて食べる。
【4.新ごぼう】牛ごぼうとクレソンのすき鍋
ひらひらの味しみごぼうを甘すぎない味つけで
<作り方>
【1】新ごぼう1本(100g)はピーラーで長さ7~8㎝の薄切りにして水にさらす。2~3回水を取り替えて水気を切る。クレソン1束(50g)は3等分に切る。
【2】鍋に水1カップ、しょうゆ大さじ2、酒・みりん・砂糖各大さじ1を入れて中火にかけ、煮立ったら新ごぼうを加えて1分煮る。
【3】牛薄切り肉(すき焼き用)100gとクレソンを加えてさっと煮る。
【5.スナップえんどう・そら豆】豆とあさりの豆乳鍋
食感の違いも楽しい! 春の豆尽くし鍋
<作り方>
【1】さやから出したそら豆8~10粒は薄皮を取る。スナップえんどう50gは筋を取り、斜め半分に切る。絹ごし豆腐1/2丁(150g)は食べやすい大きさに切る。
【2】鍋にあさり(砂抜き済)200g、そら豆、スナップえんどう、水1/2カップを入れて中火にかけ、蓋をしてあさりが開くまで3分ほど煮る
【3】成分無調整豆乳1カップ、しょうゆ小さじ1、豆腐を加えて温め、塩少量で味を調える。
教えてくれた人
吉田愛さん/料理家・唎酒師
日本料理店で板前を務めたあと、独立。日本酒に合う料理の提案を得意とする。著書に『温故知新 和食つまみ』(成美堂出版)。
撮影/鈴木泰 取材・文/番匠郁
※女性セブン2022年3月24日号
https://josei7.com/
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