ひとり旅を満喫できる極上温泉宿 一軒宿の秘湯、満天の星空が魅力の露天風呂ほか6選
家族や友人との旅行は楽しいけれど、旅の途中でちょっと疲れたな…。と思う時ありませんか? たまには自分のペースでゆったりとお湯に浸かりたい。最近は“ひとり旅”を楽しむ女性が増えてきているんだとか。そこで、ひとり旅のエキスパート4人に、個人でも安心してお湯が満喫できる宿を紹介してもらった。
ひとりでも楽しめる名湯・癒し湯 達人おすすめの温泉宿6選
土曜日宿泊を避けてのんびり連泊もGOOD! と話してくれたのは、温泉ビューティ研究家の石井宏子さん。
「ひとり旅なら、静かにゆっくり過ごせる平日や日曜宿泊で行くのもよいものです。休前日より少しリーズナブルになる宿もあります。湯治の感覚で、心身を整えつつ連泊するのもオススメ。慌ただしく移動せず、“何も考えなくてよい1日”を作ると、心のゆとりが生まれますよ」
新潟、宮城、熊本…、旅のエキスパート達が全国より名湯・癒し湯がある宿を紹介してくれた。お湯からの眺めはどこも最高だ!
教えてくれたのは…
■温泉ビューティ研究科 石井宏子さん(石)■温泉エッセイスト 山崎まゆみさん(山)■旅行ジャーナリスト 村田和子さん(村)■「山と温泉のきろく」ブロガー 月山ももさん(月)
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★=電話受付のみ対応、送迎ありは宿に要連絡 (交)=交通手段 (料)=料金はおひとりさま価格を表記。表記以外、消費税・サービス料込 (ひ)=おひとりさま対応
新潟「貝掛温泉」温泉地名が宿名。源泉地の一軒宿
「女性の最大の悩みである冷え症には、ぬる湯でじっくり温まること。また、目にいい温泉としても古くから親しまれているため、スマホで疲れた目にベターです。秘湯ながらも洒落た宿ですよ」(山)。
■明治2年築の趣のある宿で新潟の地酒を飲みながら、山里料理を味わって。
【DATA】
■新潟
貝掛温泉
南魚沼郡湯沢町三俣686
(交)JR上越新幹線「越後湯沢」駅よりバスで「貝掛温泉」下車、徒歩9分。バス停から送迎あり (料)朝夕2食付2万1050円~ (ひ)繁忙期以外可
長野「野沢温泉 村のホテル 住吉屋」自家源泉かけ流しの宿
「色ガラスからの光が美しく、湯は熱めですが癖になる気持ちよさ。郷土料理のいもなますやきくらげ山家煮などは、ここでしか味わえないごちそう。本場野沢温泉の野沢菜は、歯ごたえ格別」(石)。
■野沢温泉のシンボル「麻釜の噴湯」のそばにあり、明治・大正の温泉情緒を残した清潔で品格ある佇まいの宿。
【DATA】
■長野
野沢温泉 村のホテル 住吉屋
下高井郡野沢温泉村豊郷8713
(交)JR「飯山」駅よりのざわ温泉交通バスで「野沢温泉」下車、徒歩5分。送迎あり (料)朝夕2食付2万4500円~(ひ)スキーシーズン以外可
宮城「峩々(がが)温泉」胃腸にいい名湯 露天で満点の星空を満喫
飲泉・入浴・かけ湯の三拍子で体を整えるのが峩々流入浴法。夜は満天の星を眺めながら露天風呂へ。
「胃腸に効く温泉としての歴史があり、食事前に飲泉すると胃もたれしません」(山)。
■談話室以外は携帯電話が圏外になり、デジタルデトックスにも。
【DATA】
■宮城
峩々(がが)温泉
柴田郡川崎町前川峩々1
(交)JR「白石蔵王」駅またはJR「仙台」駅より宮城交通バス「アクティブリゾーツ宮城蔵王」下車。送迎あり (料)朝夕2食付1万7850円~ (ひ)通年可
宮城「時音の宿 湯主一條」1428年開湯、創業約600年の老舗旅館
肌がキレイになる「洞窟の湯」と「奥羽の薬湯」の2つの源泉がある。
「伝統ある建物や浴室を大切にしつつ、客室や設備はリニューアルし新しい風を入れています。国登録有形文化財の個室料亭でいただく料理が◎」(月)。
【DATA】
■宮城
時音の宿 湯主一條
白石市福岡蔵本鎌先1-48
(交)JR東北新幹線「白石蔵王」駅、JR東北本線「白石」駅より送迎バスあり(要予約)(料)朝夕2食付2万4350円~ (ひ)通年可
東京「東京ベイ 潮見プリンスホテル」都内でおこもりステイにおすすめ
天井高約5mでシティホテル最大級の広さをもつ大浴場「潮の湯」で、非日常のリゾート感を。
「モダンで広々とした大浴場が気持ちいい。都内でおこもりステイをしたいときにオススメ」(村)。
■江戸を感じるコンテンポラリーな雰囲気の館内も魅力。
【DATA】
■東京
東京ベイ 潮見プリンスホテル
江東区潮見2-8-16
(交)JR京葉線・武蔵野線「潮見」駅より徒歩1分(料)朝食付1万200円~(ひ)通年可
https://www.princehotels.co.jp/shiomi/
熊本「旅館 山河」森の中に露天や桶風呂ほか7つの湯が点在
2つの泉質が異なる源泉を100%かけ流しで入り比べることができ、露天風呂や桶風呂など趣の異なる7つの湯がある。
「敷地内の森にお風呂が点在し、2種類の源泉に入れば、炭酸水素塩泉など三大美人泉質を網羅♪」(石)
■「阿蘇あか牛ステーキや地元の野菜いっぱいの会席料理も美味」(石)
【DATA】
■熊本
旅館 山河
阿蘇郡南小国町満願寺6961-1
(交)JR「阿蘇」駅より九州横断バスで「黒川温泉」下車。送迎車あり (料)朝夕2食付1万9950円~ (ひ)平日のみ可
教えてくれた人
◆温泉ビューティ研究家石井宏子さん
温泉、食、自然環境を通じビューティツーリズムを研究。著書に『全国ごほうびひとり旅温泉手帖』(世界文化社)。
◆温泉エッセイスト 山崎まゆみさん
跡見学園女子大学「観光温泉学」兼任講師。著書に『女将は見た温泉旅館の表と裏』(文春文庫)。
◆旅行ジャーナリスト 村田和子さん
旅を通じて人、地域、社会を元気にするがモットー。著書に『旅育BOOK』(日本実業出版社)。
◆「山と温泉のきろく」ブロガー月山ももさん
旅の食事や登山記録などを綴り3年間で1000万PV超。ブログ・https://www.yamaonsen.com著書に『ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山』(KADOKAWA)。
イラスト/長谷直美 取材・文/近藤鈴佳
※女性セブン 2021年5月6・13日
https://josei7.com/