【新連載】精神科医Tomyの元気の出る金言【第1回 しんどい状況が続いてるあなたへ】
低くかがまないと
高くジャンプできない
今の状況がずっと
続くわけじゃないわ。
* * *
しんどい状況が続く時の心の持ち方
おはようございます、精神科医Tomyです。一人称は“アテクシ”よ。普段からツイッターで気持ちが楽になる言葉を投稿しているんだけど、こちらでも連載をすることになりました。いろいろあるけど、どうにかボチボチやりましょうね。
さて、今日の言葉は、しんどい状況が続く時の心構えについてです。頑張ったら良い結果につながる確率が高いけれど、絶対うまくいくとは限らない。家族のお世話を頑張っているなどの答えが出にくい頑張りもあると思います。
ただ、いずれにしても、姿勢を低くしていた日々が次のステージで役立つのは間違いないと思うんです。
人生って、いいこと・悪いことがランダムに起こるじゃない? うまくいかない時は、たまたま悪いことが続いたり、長引いたりしただけ。人間はストーリーを感じやすいので、悪いことが3回続くと「人生もうダメだ」ってなったり、先のことを考えすぎると「ああ、うまくいかなかったらどうしよう。不安しかない!」ってなりがちなだけで。関連づけて考え過ぎなのかなと思います。
人間は常に出来事の意味づけをしていて、時には考え過ぎてしまいます。しかし夜明けが来ない夜はないし、日々、塞翁が馬なんですよね。
高くジャンプする日まで自分を追い詰めない過ごし方としては、あるがまま、文脈を考えずに生きるようにすることです。“あの時こっちを選んだから、こういう結果になった”という因果関係を考えても、答えが出ない時は放置していいのです。
理由をつけて考えすぎ、不安が増してドツボにハマってしまうのはもったいないわ。この時期を過ぎたら、ジャンプしてまた違う世界が見えるはずなんです。
朝起きたら、1日をわちゃわちゃ過ごして、夜寝る。1日1日に集中してみてはいかがでしょうか?
プロフィール
精神科医Tomyさん/1978年生まれ。国立大学医学部卒業後、精神科クリニックに勤務。診察する中で言葉の力に気づき、自身のつらい経験も生かして温かいアドバイスをツイッターで発信。たちまち話題になり、フォロワーは23万人を突破。作家・エッセイストとしても活動しながら、悩み多き人々に寄り添い続けている。
ツイッター:『ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き』 @PdoctorTomy
もうすぐ発売!
7月15日発売『もう、“言わずに我慢”なんてしなくていい! 精神科医Tomyの 言いたいことがラクに伝わる35の方法』(大和出版)
8月4日発売『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』(ダイヤモンド社)
取材・文/永田玲香