精神科医Tomyの元気の出る金言【第2回 月曜が憂鬱なあなたへ】
月曜の朝は憂鬱な気分?
その原因は何か
正体をつかみましょ。
小さなことばかりで
まいっか、と楽になるはず
* * *
憂鬱を解決するふたつの方法
おはようございます、精神科医Tomyです。一人称は“アテクシ”よ。先週から連載が始まりました。よろしくね。
お仕事だけじゃなく、家事やら家族の心配、自分の機嫌を取ることも必要。大人ってやることがいっぱいあるわね。今週もボチボチいきましょうか。
さて、今日取り上げるのは、“月曜の憂鬱を追い出そう”っていう話ね。これはもう、定番の悩みよねえ。アテクシの考えでは、解決策はふたつあると思います。
ひとつめは、 “なぜ憂鬱なのか?”モヤモヤする原因をハッキリさせるの。漠然と「仕事が嫌だ」などと思うより、「ここが嫌だ」と具体化したほうが攻略しやすくなります。
“すぐ文句をつけてくる人がいて、その人に会うのが嫌だ”とか、“私にばかり仕事を頼みにくる上司、不公平! 面倒くさい!”とかね。意外とひとつひとつは、小さなことばかりではないですか?
これまでに使ってきた対処法でどうにかなるな、と安心できればそれでいいですし、心を無にしてやり過ごすぞ、と決意を新たにするのもいいかもしれません。敵がわかると少しスッとすることでしょう。
また、テレワークだったり、家族のお世話をして家にいる時間が長かったりする場合。メリハリがないとストレスになるかもしれませんね。
オン・オフを切り替えるルールを見直してみましょう。オフのスペースをハッキリ決めて、そこはリラックスする場所と脳に覚えさせるのです。ソファやベッドのような小さなスペースでもいいと思います。その場所では仕事やお世話のことを考えず、メールも見ないでひたすらリラックスすると決めると、寛ぎやすくなりますよ。
さて次は、解決法のふたつめです。1週間をかたまりでとらえずに、1日ずつ区切って考えるという方法よ。
「明日は仕事のある日。1日をこなせばそれで終了」という風に、今日は今日、明日は明日、と細切れにとらえます。長いスパンの全部を抱えると気が重いけれど、1日だけなら大したことじゃないと思えるのです。
それでも、「お休みの日は楽しいし、仕事の日は面倒なのに変わりはないなあ」という声が聞こえてきそうですね。では、アイデアとして、月曜日に癒やしを入れてみてください。金曜まで我慢して走り抜けなくてはいけない、という決まりはないのです。
例えば、家で果実酒を漬けていて、夜な夜な味わうのが楽しみでしょうがない、なんて人もいるようです。ノンアルコールでも作れるんですって。DIYが好きならコツコツインテリアを作ったりね(騒音注意よ)。漫画を読むなどでもいいんですよ。疲れない程度にご褒美を用意すると、朝からワクワク過ごせて気分も高まりそうです。
ストレスを100%無くすことはできないけれど、溜めないほうがいいですね。今までよりもっと、癒やしがたくさん必要なお年頃になったのかもしれないわ。
プロフィール
精神科医Tomyさん/1978年生まれ。国立大学医学部卒業後、精神科クリニックに勤務。診察する中で言葉の力に気づき、自身のつらい経験も生かして温かいアドバイスをツイッターで発信。たちまち話題になり、フォロワーは23万人を突破。作家・エッセイストとしても活動しながら、悩み多き人々に寄り添い続けている。
ツイッター:『ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き』 @PdoctorTomy
もうすぐ発売!
7月15日発売『もう、“言わずに我慢”なんてしなくていい! 精神科医Tomyの 言いたいことがラクに伝わる35の方法』(大和出版)
8月4日発売『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』(ダイヤモンド社)
取材・文/永田玲香