前向きな心を手に入れる4つのヒント|自己肯定感を高めるには?
コロナ禍のいま、さまざまな不安に悩んでいる人も多い。ストレスが溜まっても上手く解消できず、ついついネガティブな思考になりがち。こんな時期でも、自然と前向きになれる方法があればいいですよね。
そこで、専門家が『心の弱点タイプ別』に解消法を伝授してくれました。『自己肯定感が低いタイプ』『過去の経験にとらわれるタイプ』『打たれ弱いタイプ』『“プチ被害妄想”タイプ』と、お悩みの多い4つのタイプに分けてました。読むだけで、スッと気持ちが軽くなりますよ!
私って本当にダメ人間…『自己肯定感が低いタイプ』
対処法:自分だけでなく、他人のいいところも探して、言葉や文字にしてほめる
自分に自信を持てない、自分の価値がわからないのがこのタイプ。自分や他人のマイナス面ばかり見ていて、プラス面を見ていない可能性がある。
「自己肯定感を上げたいなら、自分や他人の長所を見つけましょう。たとえば、“優柔不断で即決が苦手な人”は言い換えれば、“物事に慎重に向き合える人”。マイナスだと考えていた面も、言い換えれば長所になります。そう考える習慣をつけてみて。
また、他人のいいところを見つけて口頭で伝えたり、メールに書いて送るなど、直接ほめるのもおすすめ。潜在意識は主語を認識できないので、人をほめているつもりが、脳内では自分をほめているのと同じ状態になるからです」(メンタルコーチ・飯山晄朗さん)。
また失敗しちゃうかも…『過去の経験にとらわれるタイプ』
対処法:失敗してもいい。その後にまた笑顔になっている自分や周りの姿を想像しよう
過去の失敗経験がよみがえり、いま一歩踏み出せないタイプは、無理をしてまで挑戦する必要があるかを考えたうえで、それでも「やりたい」という気持ちが勝ったら、こう考えよう。
「踏み出した後にもし失敗したとしても、楽しそうな自分や、周りが笑顔になっている様子などをイメージして。ぼくはメンタルコーチとしてアスリートやオリンピック選手の指導もしていますが、金メダリストになった選手を見ていると、けがをして練習ができないときでも、金メダルを獲った自分をイメージし続けるなど、いまできることに集中しています。イメージが行動を、そして結果を変えることは充分にあり得るのです」(飯山さん)。
ダメ出しされると自信喪失『打たれ弱いタイプ』
対処法:やる気はただ待っても出てこない“よかった”ことをゆっくり積み重ねていこう
家庭や仕事先などでミスを指摘されると、すぐに自信をなくしたり落ち込んだりして、やる気や気力を失う…。そんな打たれ弱いタイプは、成功体験を積み重ねよう。
「やる気は、待っていても出てきません。“やってよかった”“楽しかった”という成功体験があるから、“またやろう”という気になるもの。ですから、気力を失って体調を崩したり、自信がなくて気弱になっているときは、自分が簡単にできること、やって楽しいこと、やってよかったと思うことをやりましょう。『今日はお気に入りのメニューを1品作る』など、簡単なことからでいいですし、時間がかかってもいい。そうするとだんだんやる気は戻ってきます」(大野さん)。
もしかして嫌われている?『“プチ被害妄想”タイプ』
対処法:勝手な思い込みはNG!事実確認や相談をして、最悪な事態を回避しよう
たとえば、自分だけ参加していない食事会があったとして、その事実を知ったとき、「私が忙しい時期だったから、配慮してくれたのだろう」とは思わずに、「嫌われているからかも」などと考え、そこから「きっと私の悪口で盛り上がっていたんだわ」と、被害妄想に近い考えを持ってしまうのがこのタイプ。
「早合点や思い込みは避け、事実を確認したうえで、問題があれば何が問題で、それに対してどうすればよかったのかを考えるべき。ここで避けたいのは、“どうせわかってもらえないから”と、自ら関係を断ち切ること。そうするとますます関係は悪化します。相手と直接話せないときは、周りの人に相談を」(精神科医・大野裕さん)。
取材・文/桜田容子 イラスト/ユキミ
→ネガティブ思考の人、気疲れしやすい人…タイプ別・心の弱点克服法|精神科医監修
※女性セブン2021年3月11日号
https://josei7.com/