急増する【スマホ老眼】を防ぐのにやめるべき5つのこと【医師監修】
コロナ禍で長時間スマホやパソコンに向かっていませんか? 最近、画面の見すぎで老眼になる人が増えているという。あなたも知らないうちに“スマホ老眼”になっていないか、チェックリストで確認してみましょう。意外と知られていない、スマホ老眼を治す方法とは?
急増する”スマホ老眼”が危ない!
ここ数年、10代や20代といった若い世代に老眼が広まりつつあるという。
「これは、スマホの見すぎが原因です。視力が急激に低下するものの、加齢による老眼とはそもそも違うため、“スマホ老眼”と呼んでいます」
そう語るのは、クイーンズ・アイ・クリニック院長の荒井宏幸さんだ(「」内・以下同)。パソコンやテレビ画面を見続けるよりも、なぜスマホで視力が悪化するかというと、それは画面が小さいからだ。
「目の中には、水晶体というレンズのような組織があります。スマホのような小さい画面を目の近くに長時間おいて見ていると、毛様体筋というピントを合わせる筋肉が常に縮んだ状態になって固まり、うまく伸び縮みできなくなってしまいます。そうなると、ピントを合わせづらくなり、視力が落ちてしまう、というわけです」
老眼には早いけれど、最近視力が落ちたと感じたり、スマホを長時間使う習慣のある人は、下のリストをチェックしてみよう。3つ以上当てはまれば、スマホ老眼の可能性がある。
スマホ老眼チェックリスト
□スマホ(メールやSNS、ゲーム、ネットサーフィン、動画視聴など)を1日に合計3時間以上操作している
□スマホの操作後、画面から目を離すと、周りの視界にピントが合わない
□遠くを見ていた後に近くを見ると、ピントが合わない(目がかすむ)
□近くを見ていた後に遠くを見ると、ピントが合わない(目がかすむ)
□朝にはよく見えていたスマホの画面が、夕方になると見えにくくなる
□スマホの文字が、読みづらくなってきた
□原因はわからないが、肩や首のこり、頭痛などがする
上記チェック項目のうち3つ以上当てはまれば、スマホ老眼の可能性大。
スマホ老眼は習慣を変えれば治る
「老眼は治りませんが、スマホ老眼は、目の調整機能の一時的な不具合なので、ケアをすれば改善します」
まずは、歩きスマホや寝転がってのスマホ習慣をやめること。動いていたり、寝転がるなどの姿勢ではスマホの画面が揺れるため、目が“しっかり見よう”といつも以上にがんばってしまい、眼精疲労のリスクを倍増させるからだ。
「スマホの画面は目から30~40cmは離し、視線を少し落とすようにして見ましょう。
そのほか、画面をスクロールするときは、目で追うのをやめる、画面の明るさを暗めに設定する、そして、長時間見続けないことも大切です。
15分使ったらスマホを置いて、1~2分遠くを見て目を休ませる習慣をつけるといいでしょう。
また、画面が大きくなれば、目と画面の距離が離れて目への負担が軽減されるので、自宅にいるときはタブレットを使うというのもおすすめです」
これだけでもかなり改善されるというが、手っ取り早く改善したいなら、3日間スマホを見ないことだという。最近視力が落ちたなと感じる人は、今日から“スマホ・デトックス”しませんか?
スマホ老眼を治すためにやめるべきこと5つ【まとめ】
■歩きスマホ、寝転がってのスマホ習慣
■画面を近くで見る
■画面スクロールを目で追う
■画面を明るくしている
■長時間見続ける
教えてくれた人
クイーンズ・アイ・クリニック院長・荒井宏幸さん
取材・文/土田由佳
※女性セブン2021年2月18・25日号
https://josei7.com/
●20代から老眼に!?スマホ老眼の解決法|視力回復トレーニングやストレッチでみるみる変わる