コロナ禍で会えない親とのトラブル実例7選|帰省を巡る親子の困った問題とは?
東京を始め1都三県で発出された緊急事態宣言。関西3府県も13日にも出される方向で全国拡大も検討されている昨今、実家への帰省を巡って親との間で問題が勃発するケースが…。この年末年始で繰り広げられられた親子間の思いもよらぬトラブルを紹介する。
コロナ禍の帰省しなかった実家の親とのトラブル実例
「会えない時間に愛が深まる」というが、家族間ではそううまくはいかないようだ。新型コロナの影響で多くの人が帰省しないことを選んだ、今年のお正月。例年とは違ったトラブルが勃発していた。
1.リモート帰省でタブレットをプレゼントしたら…
コロナ禍で推奨されたのがテレビ電話を使った「リモート帰省」だ。実際に帰省するより楽なはずが、負担だったとこぼす主婦も意外に多い。都内で夫と飲食業を営む小池さん(仮名・41才)もそのうちの1人だ。
「お盆休みも帰省できなかったので、さすがに義理の両親がかわいそうになって。テレビ電話ができるタブレットをプレゼントしました。
そうしたら、毎日テレビ電話をかけてきて、なかなか切ってもらえない。何時間もつきあわされるうえ、『おせちはどんなものを用意したのか見せて』なんて言われて、まるで監視されているよう。この先もしょっちゅうかけてきそうで、プレゼントしたことを後悔しています」
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2.何度も帰省をせがまれて辟易
直前まで親に帰省をねだられて疲れた、とボヤく人も。
「12月上旬には義父母に“今年は帰省しない”と伝えていて、納得してくれたものとばかり思っていました。
ところが年末が迫るにつれて、何度も義母が電話をかけてきて『山田さんの家は孫だけ帰ってくる』『高橋さんの息子は、家族全員でPCR検査を受けて帰省してくる。親孝行な子供がいてうらやましいわ』などと言うんです。そうなんですか~と受け流しましたが、うんざりしました」(埼玉県・44才・主婦)
3.自粛中のお正月にお年賀を求められ…
帰省以上の気遣いを求められたケースもあったようだ。
「今年は義父母の方から『ご近所に何を言われるかわからないから来ないで』と自粛命令。帰省代がかからない分、自宅で少し贅沢な食事を楽しむつもりでした。
ところが、暮れも押し迫った頃になって、姑から『帰省をしなくても、ご近所へのお年賀を送ってくるように』と連絡が。しかも『佐々木さんは洋菓子が好き。藤井さんには柔らかい和菓子を』と細かく指示されたうえ、全員に手書きのメッセージを添えるように言われました。例年以上にお金がかかったうえに、徹夜でメッセージを書き、本当につらい年末でした」(兵庫県・46才・会社員)
4.大量のおせちが届いて仰天!
逆に、実家からプレゼントが送られてきたと困惑する人も。
「夫と私の実家、それぞれから大量のおせちと年越しそばが届きました。夫と子供たちは早々に食べ飽きてしまい、私が残ったおせちをひたすら食べ続けています。ただでさえコロナ太りしているのに!」(福岡県・46才・保育士)
5.お年玉を巡ってトラブルが勃発
親族間でのトラブルはお金が引き金になることも多いが、お年玉も例外ではない。
「今年は帰省しないんだから、お年玉もナシ。その代わり、好きな玩具を1つ買ってあげる、ということで子供たちを納得させていたんです。
なのに、義母が電話で子供たちに『お年玉は去年と同じ額をお母さんからもらいなさい』と言い出した。仕方なく、私がポチ袋にお金を入れて、子供たちに渡しました。立て替えた分は夏の帰省のときに返すと言っていましたが、本当に返ってくるのか…」(宮城県・49才・会社員)
「めずらしく高校生の甥から電話があったかと思うと、『お年玉、銀行口座に振り込んでおいて』と言われガチャン。姑に電話したときにその話をすると、『思春期なんだから仕方ないでしょ。本当はあなたがあげたくないだけなんじゃない?』と言うんです。近況を報告した後にかわいくおねだりするなら理解できますが、あまりにも常識がなさすぎじゃないですか?」(大阪府・51才・主婦)
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6.近所の目を気にして部屋に引きこもり
一方で、帰省を強行した人には、こんな苦労があったようだ。
「両親が寂しがるので、仕方なく家族全員でPCR検査を受けて帰省しました。さぞや大喜びしてくれるだろうと思ったら、とんでもない。ご近所の目が気になるからと言って奥の部屋に詰め込まれ、小声で会話するよう指示されました。交通費も検査代もドブに捨てたような気分ですよ」(東京都・47才・主婦)
7.コロナ不安から実家は窓全開で…
「外で雪がちらついているというのに、姑がひんぱんに窓を全開に。おかげで風邪をひいてしまい、咳き込んでいると、『まさかコロナじゃないだろうね?』『2m以内に近寄らないで』と言われる始末。帰省したことをつくづく後悔しました」(神奈川県・41才・主婦)
このトラブルがゴールデンウイークや夏休みに繰り返されないことを祈るばかりだ。
※女性セブン2021年1月21日号
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