【千代田線】おむつゼロを実現した注目の特養や介護付有料老人ホーム、老健【まとめ】
閑静な高級住宅街として知られる渋谷区大山町。この地に2017年10月にオープンしたのが、セコムグループの一員である株式会社アライブメディケアが運営する「アライブ代々木大山町」だ。 落ち着いた住環境にありながら、小田急線・東京メトロ千代田線の代々木上原駅、京王新線の幡ヶ谷駅と笹塚駅の4路線が徒歩圏内。都心までのアクセスもよく、駅周辺には飲食店なども多いので生活もしやすい。
ここでは、自立支援に関わる基本ケアの1つである運動量の確保にも力を入れている。そのために体操などの運動メニューが豊富に準備され、アクティビティや趣味の活動も活発に行われている。運動機能の維持・向上を図るだけではなく、入居者が理想とする生活を実現すること、自立心を向上させることまで目標にしているという。
「最大45名という規模のホームなので、常勤の理学療法士がお一人おひとりの身体の状態を把握しやすくなっています。理学療法士が機能訓練のメニューを作り、介護スタッフと連携して実施しています」(アライブ代々木大山町・ホーム長の鈴木達哉さん 以下「」は同)
暮らしの動作に直結することを重視し、生活リハビリにも力を入れているそうだ。介護スタッフがその意義を理解し、積極的に取り組んでいる。
「トイレで立ったり、座ったりする。ズボンや下着を自分で下ろす。それもリハビリです。部屋からリビングに移動する際に、今までは車椅子だったのを歩行器に変えることも生活の中でのリハビリです」
このような取り組みが成果をあげているのには理由がある。それは、介護福祉士の資格保有率の高さだ。アライブメディケア全体で、介護スタッフのうち、なんと71.1%(2019年4月時点)が介護福祉士の資格を持っているという。
「介護福祉士資格の受験には3年以上の実務経験が求められるので、介護技術、経験のある証明になります。入社してから資格をとる場合は受験費用を全額補助しています」
充実した設備も個別ケア推進を支えているという。居室に設置された行動検知センサーもその一つ。入居者の動きを検知し、転倒やベッドからの転落などの緊急時に映像を記録し、スタッフが持っているスマートフォンに映像が送られてくる。この設備によって、素早い対処と再発防止が可能になるという。
「居室の天井にカメラがついていて、映像を録画できるようになっていますが、全て保存して蓄積しているのではありません。ドライブレコーダーのように、転倒など何かあった時にだけ、その映像を保存しています。それを見ると、転倒の理由が分かるので、再発しないように安全対策を講じることができます」
スタッフのスマートフォンに即時に映像が送られてくるので、転倒したまま誰にも気づかれないということはないそうだ。安全だけではなくプライバシーにも配慮し、この機能を使うかどうかを選択できるようにしている。このような設備を整えることで、生活リハビリなど必要な部分に人手をかけることができているという。
→4つの基本ケアとリハビリで自立支援に取り組む介護付有料老人ホーム<前編>
→一人ひとりの希望を叶える個別ケアに取り組む介護付有料老人ホーム<後編>