猫が母になつきません 第218話「さわれない」
猫のヒゲは敏感なセンサーだから切ってはいけないという話をきいたことがありますが、尻尾にもセンサーがついているのでしょうか。無防備にしているところをそーっと後ろから触ろうとするとしゅっとよける。早めによけるのではなくて触る直前のギリギリのところでよけるのがニクイ感じです。見ていないのに不思議。何度やってもよけられます。もちろんブラシしている時や抱っこしているときはさわり放題ですけど。調べてみると、猫の尻尾は脊髄と直結していて痛覚が強いのでひっぱったりしてはいけないし、強くひっぱると内臓をこわしたり脊髄損傷を起こして肢に障害がでることもあるのだとか。そんなにデリケートなものだったとは…触られたくないはずです。母は今や猫からさわるどころか近寄るのも拒否されており…センサーが危険をキャッチしているのでしょうか? 猫が母になつかない日々は続いています。
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。