ポリ袋で作る本格“手打ちうどん”の作り方|カンタン!自家製もちもち麺|荻野恭子さん
ごくシンプルな材料で作れるうどんは、実は多くの地域で自家製がおなじみ。少量から作ればキッチンが粉だらけにならず、足で踏む必要もなし。 一度作ったら病みつきになるおいしさだから、太さや寝かせ時間を変えて、我が家ならではのうどんを探求してみませんか?
ポリ袋でできる!手打ちうどん
生地は必ず休ませ、打ち粉はたっぷりと
「粉と水の比率は2対1と覚えておけば、思い立ったとき気軽に手打ちうどんが楽しめるようになりますよ」
と、粉料理のスペシャリスト、料理研究家の荻野恭子さんは話す。
こねたら30分以上休ませることで水と粉がなじんで、なめらかな食感になり、長く休ませるともちもち感が増すと言う。
切った後の打ち粉は片栗粉で
「切った後は片栗粉で打ち粉をすると、扱いやすくなります。太さや幅を変えれば、毎日でも飽きずに食べられるので、数種類作って保存しておくのもおすすめです」(荻野恭子さん・以下同)
ポリ袋に材料を入れて、袋ごとこねれば生地が完成!
「冷凍保存をすればいつでも手作りの味が楽しめます」と、荻野さん。自分で打ったうどんの味は格別ですよ!
手打ちうどんを作る手順
<材料>
水…150g
強力粉…150g
薄力粉…150g
塩…小さじ1/2
強力粉150gと薄力粉150g、合わせて300gに対し、水はその半量の150gで約4人分の生地が作れる。「粉は中力粉や地粉(うどん粉)でもOK!」。
<こねる>
【1】塩は水に溶かしてから混ぜると均一に
2種類の粉を入れて混ぜ合わせる。塩は水に溶いて加えると全体にムラなく行き渡る。
【2】水分が行き渡ると生地に一体感が出てくる
袋ごと揉み、水と粉がなじんで固くなってきたら両手を使って台の上でこねる。
生地がまとまったら袋の口を結び、室温で30分以上休ませる。
【3】まな板の上でこねてなめらかな質感に
ポリ袋から生地を取り出し、まな板の上でなめらかになるまでこねる。こねるときは、打ち粉はしない。
弾力が出るまでしっかりこねて!
<生地の完成>
すぐに使わない場合は常温で1~2日寝かせてもOK。微発酵してふっくらし、もちもち感がアップ。
<伸ばす>
【4】生地をちぎって棒状の4等分にする
包丁にくっつきやすいので、手でちぎって4等分に。棒状にしておくと伸ばしやすい。
【5】まな板にたっぷりの打ち粉で失敗を防ぐ!
生地がくっつかないように大さじ3~4くらい強力粉(分量外)をまぶす。「この粉をケチらないのが、上手く切るポイントです!」。
【6】麺棒で生地を均一に伸ばす
生地を麺棒に巻きつけ、両手を中心に置いて転がし、
両手を繰り返し左右にすべらせ伸ばしていく。
15cm×40cmくらいの大きさが目安。
<切る>
【7】折り重ねてびょうぶだたみに
たっぷり打ち粉をしたら、生地を前後にずらしながら4層くらいに折り重ねる。
【8】生地がくっつかないよう、包丁の刃は垂直に下ろす
好みの幅(基本は5~6mm)に切って打ち粉をする。
「時間が経つとくっつきやすくなるので、麺にはさらに片栗粉で打ち粉をするか、切ったら早めに茹でましょう」。
<保存>
麺は片栗粉で打ち粉をし、1人分ずつラップで包んで冷凍すれば、1か月保存が可能。解凍せずにそのまま茹でられて便利。
<茹でる>
【9】麺がふっくらとして浮かんでくる
沸騰したたっぷりの湯に麺を入れる。
麺が浮かんで、ふっくらとしていれば、茹で上がりの合図。
<完成>
「アツアツの麺は、まずシンプルに卵黄とねぎ、生じょうゆの釜玉で味わってみてください」。喉越しと小麦の風味が絶品!
まとめ
すぐ手に入る強力粉、薄力粉、他には水と塩だけというシンプルな材料を使って、足で踏む必要もなし、簡単、手軽に自家製うどんができる。冷凍保存も可能なので、お家時間の楽しみのひとつに是非加えたい!寝かせる時間、麺の太さなどを工夫して、“我が家の味”を見つけてみて!
教えてくれた人
料理研究家・荻野恭子さん/世界各国を訪れ現地の家庭で食文化の研究を続ける。著書に『ポリ袋で作ろう!餃子、めん、パンを』(文化出版局)など多数。
撮影/広瀬貴子
※女性セブン2020年8月13日号
https://josei7.com/
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