猫が母になつきません 第202話「あがらない」
肩というのは使わなくても腕と肩甲骨が動けばひととおりのことはできるものです。ちょっとしたことで左肩の腱を痛めてしまったので、半分無意識に左肩をあまり使わずに生活していたら1ヶ月で前方向は90度くらい、横方向にいたっては30度くらいの角度までしか腕が上がらなくなりました。シャンプーしたり着替えたりするのにも支障がでて整形外科に行くと肩の関節が癒着を起こしているとのことで、肩に麻酔をして先生が手動でべりべりっと癒着を剥がすという治療をすることに。「麻酔しなかったら拷問だから」とにこりともせず言い放つ先生…足の骨折につづきお世話になりますぅ。治療後、麻酔が切れるまで左腕の感覚がないので腕を布で吊って4時間くらい過ごしたのですが、この腕が重い重い…。平均的な腕の重さは体重の約16分の1らしいので私の腕は3キロくらい。つまり3キロのウエイトを左肩にぶらさげているのと同じことなので、すごく重いのです。後遺症で半身不随になったりしたらどんなに重いことか。あらためて体には気をつけようと心に誓いました。治療後リハビリには真面目に通い、現在はほぼ完治。再発しないためにもこれからはストレッチくらいは毎日するべく、ベッドの下に押し込んでいたストレッチポールのホコリをはらっています。
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。
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