兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし「第41回 不動産売買と税務署」
ライターのツガエマナミコさんは、若年性認知症を患う兄と2人暮らしだ。
昨年、会社を退職した兄。ツガエさんは、日々の生活支援に加え、ハローワークや病院への付き添いも行っている。このたびは、確定申告の時期を迎え、兄の分の申告手続きにも頭を悩ませ…。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

税務署に電話してみたら…
フリーランス歴も20年越えになりましたが、未だに“なんとなくこれでいいか”でやり過ごしている個人の確定申告でございます。そこに今回は兄の分と、マンションの売り買いをした分がのしかかってまいりました。
多くの方はご存じだと思いますが、不動産的なことで利益が出た場合は、特別な申告が必要でございます。
わたくしもうっすらの知識で、そこまではわかっておりましたが、我が家のように利益がなかった場合はどうなのかは考えたこともございませんでした。
税金を取られる要素はないものの、何かそれを証明する正式な書面が必要なのではないかと思い、3月も半ばになって税務署に電話で伺ってみたのでございます。
マンションを売り買いしたときの書面や証書は山のようにございます。もし「〇〇の領収書と△△が記された証書が必要です」と言われても、探し出すのに時間がかかるな~と