きれいに仕上がる洗濯術|9割は自宅で洗える!タテ型、ドラム式、二層式別
紫外線や花粉などの影響で外干しがよくないことは前述の通り。ただ、乾燥させる時間が長ければ長いほどモラクセラ菌が現れる。では、理想的な部屋干しとは…?
■部屋干しの3原則は「熱・湿度・風」
生乾きのにおいを防ぐには、短時間で乾かすことが重要。
「ポイントは、狭い部屋で熱・湿度・風をコントロールしながら乾かすことです」(茂木さん・以下同)
エアコンなどの熱源を使い、冬は約20℃、夏は約27℃に設定。除湿機で湿度40%以内を維持しつつ、厚手の衣類の下から扇風機などで風を当てれば、通常6~7時間かかる乾燥を3~4時間に短縮可能。
「広い部屋ではこの3原則がコントロールできません。浴室に干すのもいいですね。浴室乾燥機がついていればベストですが、換気扇を回しておくと、湿気が除かれ、乾きやすくなります」
これで、柔軟剤なしでもふっくらと仕上がり、アイロンがけの負担も軽くなる。
●ポイント2 パンツを早く乾かす必殺ハンガーはこちら!
パンツのポケットなど、乾きにくい部分を含めて効率よく乾かすには、ハンガーを2本使い、裏返しにして空気に触れる面積を大きくする。パーカのフードも同様にハンガーの2本使いで効率よく乾かすことができる。
●ポイント3 ニットの干し方
濡れたニットは伸びやすいため、ハンガー2本で衣類の重さを分散させる。市販の平干し用ハンガーを使用すると、さらに◎。
教えてくれた人/洗濯ブラザーズ
神奈川県横浜市でクリーニング店『リブレ ヨコハマ』を経営する長男・茂木貴史さん、次男・茂木康之さん 、三男・今井良さんからなるユニット。一般の洗濯物から劇団四季などの舞台衣裳まで、幅広いクリーニングを手がけている。また、日々の洗濯をハッピーにすべく「家庭でできる洗濯術」を指導、オリジナル洗剤の開発も行う。『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)の著書がある。ちなみに“三男”の今井さんは茂木兄弟の友人。
イラスト/こさかいずみ
※女性セブン2020年2月27日号
https://josei7.com/
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