きれいに仕上がる洗濯術|9割は自宅で洗える!タテ型、ドラム式、二層式別
洗濯の達人「洗濯ブラザーズ(洗ブラ)」に、「誰でもできてきれいに仕上がる洗濯術」を教えてもらった。
全自動の洗濯機に山盛りの洗濯物と洗剤を入れ、ボタンを押すだけ。高価なものやアウターなどはクリーニング店に出す。これが洗濯の常識と思っていたら、「洗濯物の9割は自宅で洗えますから!」と、「洗濯ブラザーズ」の茂木貴史さん。
ああ~、これまでの洗濯の常識がガラガラと崩れていく。
「大丈夫です。いつもの洗濯に、ひと手間をかけるだけ。ズボラな人ほど、その手応えを感じていただけますよ」
今より汚れがきれいに落ち、衣類の持ちもよくなり、クリーニング代の節約もできるなら、やらない手はないでしょ! それではさっそく実践!
→あなたの洗濯法は間違っているかも!?洗濯常識クイズでチェック!
驚きの汚れ落ち! 洗ブラ流3ステップ洗濯技
クリーニング店は今なお昔ながらの二層式洗濯機を使用しているところが多い。これにならって全自動任せにせず、洗う前の準備、時間設定、干し方、この3ステップをまずは覚えよう!
始める前に、洗濯槽をきれいに洗うことから。
洗濯槽が汚れていたのでは元も子もない。湿度の高い春夏は月に1度、秋冬なら3か月に1度は洗浄を。
「部屋干しのにおいは洗濯槽の汚れが原因の可能性もあります。また、ジェルボールは特に洗剤が残りやすいので注意しましょう」(茂木さん・以下同)。
ステップ1【準備】洗う前にまず防菌すべし
においのもとは衣類についた「モラクセラ菌」という雑菌。増殖を防ぐため、脱いでから24時間以内に洗濯するのが理想だが、時間も水も節約したい場合は菌を増やさない工夫が必要だ。
■洗濯物はメッシュのかごで保管
湿気が大好きなモラクセラ菌。脱いだ衣類は写真のような通気性のよいかごで保管すれば菌の増殖はある程度防げる。衣類を洗濯槽にためておくのは菌の温床となるのでNGだ。
「特に菌が増えやすいタオルは濡れたまま放置せず、洗面所の壁に突っ張り棒をつけてかけるなどして乾かしておく。私も実践しています」。
■プレウオッシュ(前処理)をする
弱アルカリ性の液体洗剤と水道水を1:1の割合でスプレー容器に入れ、軽く振って混ぜる。この液をスプレーすれば繊維に残る皮脂汚れが浮き出て、洗濯機での洗い上がりが向上する。襟や脇の黄ばみはブラシでトントンと叩いておくと、さらに汚れが落ちやすくなる。