喉につまらないお餅で「お汁粉」~10分でパパっと介護食作り
噛み切りにくく、喉ににつまりがちなお餅は、介護食には不向き。そこで、おかゆを使った簡単“お焼き”をお餅風にアレンジ。
日々の介護食作りをラクにするアレンジレシピを、介護食の料理教室やカフェを運営する『Kamulier(カムリエ)』の店長・志水香代さんに教えてもらいました。
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おかゆで作ったお餅風おやきは口の中でふわっとほどける
「おかゆをお団子状にまとめてサッと焼いた“お焼き”は、お餅みたいなモチモチ食感なのに、ふわっと口の中でほどけ、飲み込みやすく仕上がります」(志水さん、以下同)
おかゆは、市販のものでも、自分で炊いたものでもOK。お米の粒感が残らないように柔らかく仕上げたものを使って。
材料(1人分)
白がゆ(市販)
1袋(200g)
練りあん 100g
水 75g
溶き卵 20g
片栗粉 20g
くず粉 2g
水 10g
サラダ油 10g
作り方
【1】ボウルにおかゆ、溶き卵、片栗粉を入れ、よく混ぜる。
【2】①を一口大にまとめ、油適量を引いたフライパンで両面をサッと焼く。
【3】鍋に練りあんと水を入れて火にかけ、あんを溶かしながら温める。
【4】くず粉を水で溶いて回し入れ、沸騰させてとろみをつける。
【5】器に②を入れ、④をかける。
今回のポイント!
よく混ぜ合わせたおかゆをフライパンで“お焼き”に
おかゆと卵を混ぜ、よく混ぜてなめらかな食感に。これを丸くまとめ、両面をサッと焼くとお餅風お焼きに。焼き過ぎると硬くなるので注意して。
くず粉は沸騰させてとろみをつける
お汁粉のとろみをつけるのに、くず粉を使用したが、ない場合は片栗粉でも代用可。くず粉は、しっかり水で溶かないとダマになりやすく、沸騰させないととろみがつかないなど、片栗粉に比べるとやや調理に手間がかかるが、くず粉でつけたとろみは、なめらかな口当たりで、喉越しもよいため、甘味にはよく利用される。
レシピ提供/『Kamulier』 動画撮影/櫻井健司
【介護食の作り方をわかりやすい動画などでご紹介!この連載のバックナンバーをみる】
●10分でパパッと介護食作り 市販品のアレンジで栄養満点「グラタン」
●鮭の旨味とクリーミーな食感がやみつきに!「サーモンのテリーヌ」
●みんな大好きなソース味!「お好み焼き」
次回(2018年2月2日公開予定)の動画レシピは「やわらかハンバーグ」予定です。
『Kamulier』で開催される料理教室は、どなたでも参加ができます。
料理教室1月のスケジュールは、23日(木曜)、27日(土曜)。「海老の白菜ロール」「中華スープ」などの献立を予定しています。
参加申し込みは、HP、電話、または直接店舗まで。
詳しくはhttp://www.kamulier.com/shopbrand/ct63/
『Kamulier(カムリエ)』は東京・御茶ノ水駅近く、順天堂大学医学部附属順天堂医院裏手にあります。店舗は、スーパーパティシエとして名高い辻口博啓氏が介護食向けに考案したケーキなどが味わえるカフェとして(ケーキはテイクアウトや地方発送もあり)利用できる他、介護の「食べること」に関わる商品の販売があり、管理栄養士や歯科衛生士など常駐する専門家から、アドバイスも受けられます。
【データ】
Kamulier(カムリエ)
住所:東京都文京区本郷3-2-15 新興ビル1F
電話:03-3812-6036
営業時間:11:00~19:00(月~土)
定休日:日・祝
ウェブサイト:http://www.kamulier-gc.jp
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