兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第23回 はじめての「家族の会」】
若年性認知症の兄と暮らすライターのツガエマナミコさんが、日々の生活を綴る連載エッセイ。
会社を休職した後、自宅でのんびりする兄。その様子を見ながらさまざまな想いが去来する妹のツガエさん。今回は家族会に参加した時のお話だ。

情報を求めて家族の会に参加したものの…
わたくしは誰かと共に暮らすことが向いていないような気がいたします。
せっかくキレイに掃除したところを汚されると腹が立ちますし、誰かのせいで自分の段取りが狂わされることにもイラっとする器の小っさい性格でございます。つくづく独身向きであり、伴侶や子どもに恵まれなかったことは正解だったと思うなか、ボケゆく兄というやっかいな生きものを引き受けることになってしまって、とどのつまり人生の試練は回避できないのだと悟りました。
たとえボケゆく兄を回避しても、違う形で同じ質量の試練が待っているに違いない。そしていつか、掃除したばかりの床を汚されても「なんでや、ぼけー」と思わないくらい心の広い人間になるまで修行が続くような気がいたします。
そんなわたくしが、ずっと回避してきたもののひとつに「若年性認知症の人と家族の会」がございます。平たく言うと若年性認知症本人や家族