兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第22回 さようなら障害年金】
ライターのツガエマナミコさんは、若年性認知症を患う兄と2人暮らし。病気がわかってからも、会社勤めを続けてきた兄だったが、とうとうそれも厳しい状況になり…。引越し、休職など刻々と変化する生活を綴る連載エッセイ。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

退職金なし。年金も雀の涙。そして障害年金まで…
兄は、会社に行かなくなってからというもの、ずっとリビングのテレビ前を陣取っており、何をするでもなくテレビに向かい、ときどきベランダに出て外を眺めるというご隠居生活を送っていらっしゃいます。
厳密にはまだ休職中となりますが、もうすぐ61歳という年齢からしてもまさに「定年後の夫」像そのもの。夫婦に例えるのは気持ち悪いですが、「熟年離婚」につながる「妻のストレス」を疑似体験しているようでございます。
それでも妻なら退職金や年金目当てで我慢するという理由もございましょう。ですが、我が兄は退職金なし、年金も長期未納があったので雀の涙ですから、収入面ではあまり恵まれません。兄妹間には遺族年金(夫が亡くなった後、妻に負荷される年金)もありませんしね。
おまけに先日、もうひとつの事実が判明いたしました。
障害基礎年金(※参照UR