冷えは万病のもと 「冷えとり作法のか・き・く・け・こ」
クーラーでヒンヤリ、冷たい飲み物をプハー。暑~い夏、涼しく過ごしたいのは当たり前。でも暑さ対策でしていることが、逆に体調不良につながっているかも!? 冷えとり歴24年目に突入し、著書に『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』(KADOKAWA)などがある青木美詠子さんが言う。
「“冷えは万病のもと”といわれます。“冷えとり健康法”をすることで新陳代謝がよくなり、腰痛やだるさなど女性特有の体調不良が改善され、風邪もひきにくくなります。できる範囲で始めれば、長く続けていけますよ」(以下、「」内すべて青木さん)
そこで「冷えとりの作法 か・き・く・け・こ」を紹介しよう。
【か】下半身を温める
冷えから体を守るための意外な原則は「上半身より下半身を温める」こと。
「下半身が冷えると、血液が足先から心臓に戻りにくくなる。血行が悪くなって不調が表れるんです。冷えとり専用の4枚履き靴下やレギンスなどで下半身を守りましょう。まずは家にいるときだけでもいいので、できるタイミングで試してください」
【き】絹素材で毒を出す
インナーには心地よい肌触りの絹を。
「絹には毒素を排出させる力があるので私は一年中、絹の肌着を愛用しています。多少、値が張るかもしれませんが、すべすべと心地よく、手放せなくなりますよ。絹は夏もサラリと快適です」
靴下は冷えとり健康法の特徴的な4枚重ね。絹の5本指、綿、絹、綿と重ねて毒素を出す。冷房の中でふんわり温かく、ほっとする感覚。
【く】黒砂糖は○、白い食べ物は×
「“精製”された白い食べ物は体を冷やすといわれています。たとえば白砂糖は体を冷やしますが、逆に黒砂糖は体を温める働きがある。お米なら、精米した白米より玄米がいいです」
きゅうりやなす、トマトといった夏野菜は体を冷やしてしまうが、加熱して食べれば温める効果に変わるという。
【け】血行促進のためぬるま湯の湯船
疲れた日も、夜はできるだけシャワーですませず、半身浴をしよう。
「夏は38℃くらいのぬるいお湯をはり、15分ほど半身浴をすると疲れた体がゆるみます。血行もよくなり、汗と一緒に毒素も排出されます。熱すぎると頭が冴えてしまいますが、ぬるいお湯だとよく眠れますよ」
【こ】氷は抜きでひんやりしすぎは禁物
キンキンに冷やした飲み物をゴクゴク飲みたいところだが、ほどほどに。
「飲食店で『氷抜き』の飲み物をお願いしたり、アイスクリームなどの冷たい食べ物も控えめに。とはいえ、“暑くて無理!”という時もあるでしょう。そんな日は半身浴を長めにしたりして冷えをため込まないように。日々の積み重ねが秋の体調にも表れます」
※女性セブン2017年8月24・31日号
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