自律神経の乱れを整える<2>目覚めに行う「ダーウィン体操」
【5】羽ばたく鳥
ゆっくりと立ち上がる。両手を一度真横に広げ、そこからゆっくりと両手の指を肩に乗せる。そのまま肩回しを前後10回ずつ。肩甲骨が動くことを意識して。
【6】ゴリラのポーズ
足を肩幅に開き、膝を軽く曲げると同時に左右の肩を前方に回す。一回転したら膝を伸す。首の力は脱力して、リズミカルに10回。
【7】熊のダンス
両足を肩幅に開き、息を吸いながら腕を上げる。膝をできるだけ深く曲げながら、肘が背中側に引っ張られるようなイメージで曲げ、胸を開く。ゆっくりした動作で10回。身体が前に倒れないように注意。
【8】人間に進化
2秒で吸って5秒で吐く深呼吸を3回繰り返す。
以上です。
副交感神経が優位な就寝中から、活動の交感神経に上手にシフトするためには、筋トレやジョギングなどの運動よりも、ゆっくりと重力に身体を慣れさせることが大切です。ぜひ、目覚めの体操を習慣化させてください。
【このシリーズの記事を読む】
→自律神経を整える<1>朝にする5つの生活習慣
→自律神経の乱れを整える<2>目覚めに行う「ダーウィン体操」
→自律神経の乱れを整える<3>自律神経バランスをセルフチェック!
→自律神経の乱れを整える<4>高齢者の熱中症対策!夏に実践したい7つ
監修:新井幸吉(あらい・こうきち)
医学博士。奈良県立医科大学大学院修了後、牧野病院整形外科、清恵会病院整形外科を経て、医療法人永光会理事長に就任。60歳を機に、整形外科医から内科医へ転身。外科手術に頼らない生活習慣病や慢性疾患の改善に取り組み、病気を未然に防ぐ「健康寿命の延伸方法」にも力を注いでいる。病院、クリニック、介護施設、居宅介護施設など、医療と介護の二本立てによって、高齢者が安心して生活できる福祉の町づくりに貢献。著書に「生涯健康に暮らしたければ『自律神経』を整えなさい」があり、TVでもスーパードクターとして紹介されている。
取材・文/鹿住真弓