自立支援介護に実績のある介護付有料老人ホーム<後編>
地域に開かれた施設を目指す
ウェルケアガーデン久が原は、地域とのつながりを重視している。地域の人とコミュニケーションを取ることや、何らかの役割を担うことが入居者の生きがいにもつながる。そのため施設内に「すみれ」という地域の方々も活用できるスペースを作り、交流を積極的に図っていく予定だという。昨年12月には自由学園生活工芸研究所がオリジナル用品のクリスマス販売会を開催するなど、すでに取り組みが始まっている。
落ち着いた生活が送れる住環境
居室にはコニカミノルタジャパン株式会社の最新型の介護サポートシステムが導入されており、天井に取り付けられたセンサーが、入居者の行動を見守っている。転倒などのトラブルが発生すると、スタッフの持っている端末機器に情報が送信され、映像で確認することができるので、緊急性があるのかどうかを的確に判断できるのだ。
ベッドから落ちてしまった場合、認知症で症状を訴えるのが難しくても、具体的にどこを打ったのかを確認できるので的確な対応が可能になる。常時映像を流しているわけではなく、必要な時に使うものなので、プライバシーの問題も心配しない。
自立支援介護は、元気を取り戻す介護でもある。「在宅復帰プラン」があり、自宅に戻ることも目標の1つだ。入居者に食事に関するミーティングで改善のための意見も話してもらっている。役割を持ってもらうことが、生きがいになるという。
「やはり諦めないことが大切です。人間は何歳になっても可能性があります。歩けるようになると、生活に対する意欲が高まりますし、歩けるようになった方が、自分の好きなものを買いに行きたいとおっしゃることがあります。病は気からという言葉がありますが、気力が健康で長生きするための秘訣です。そして気力を保つためには身体を健康にすることが大切。つまり両輪ですね」
ウェルケアガーデン久が原は、歩くことに力を入れている。歩くようになると食事の量も増えるという。自宅に戻ることを目標に掲げるなど、高齢者向け施設に期待される介護の部分が、柱としてしっかりしているのだ。
よく考えてみれば当然のことだが、お世話をするのではなく、自立してより良い人生を過ごせるようにサポートをするというのが理念だ。決してスパルタ式に何かをするのではなく、穏やかな生活を送りながら自然と向上するような仕掛けがある。
生活の場所としても申し分のない、ここ久が原での暮らしに興味をおぼえた方は、ぜひ見学をして自分の目で確かめてみてほしい。
【データ】
施設名:ウェルケアガーデン久が原
公式WEBサイト:https://www.sankeiwellcare.com/facilities/wellcaregardenkugahara/
所在地:東京都大田区久が原2丁目25-25
最寄駅:
<バス>
東急東横線「田園調布」駅、JR、東急池上線「蒲田」駅より各バスで17分(久が原特別出張所前から徒歩2分)
<徒歩>
東急池上線「久が原」、「千鳥町」駅より各徒歩17分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:株式会社サンケイビルウェルケア
敷地面積:2238.01平方メートル
延床面積:4577.56平方メートル
室数:91室
入居要件:満65歳以上、自立、要支援、要介護の方
構造:鉄筋コンクリート造 地上5階
開設年月日:2016年10月1日
料金:Aは居室面積が20.48平米、Bは27.2平米
●標準プランA/入居前払金1,650万円、月額利用料総額(月額利用料+上乗せ介護費用)260,660円
●標準プランB/入居前払金2,130万円、月額利用料総額(月額利用料+上乗せ介護費用)260,660円
●0円プランA/入居前払金0円、月額利用料総額(月額利用料+上乗せ介護費用)520,660円
●0円プランB/入居前払金0円、月額利用料総額(月額利用料+上乗せ介護費用)575,660円
撮影/津野貴生
【このシリーズのバックナンバー】
●元イタリアンの料理人が腕をふるう介護付有料老人ホーム<前編>
●元イタリアンの料理人が腕をふるう介護付有料老人ホーム<後編>
●医療法人が運営するクリニック併設の介護付有料老人ホーム<前編>
●医療法人が運営するクリニック併設の介護付有料老人ホーム<後編>
●個別の機能訓練に対応した介護付有料老人ホーム<前編>
●個別の機能訓練に対応した介護付有料老人ホーム<後編>