自立支援介護に実績のある介護付有料老人ホーム<後編>
ウェルケアガーデン久が原
株式会社サンケイビルウェルケアが2016年10月にオープンした「ウェルケアガーデン久が原」。東京都大田区久が原の地で、自立支援介護をコンセプトに様々な取り組みを行っている。
前編では、パワーリハビリテーションや、24時間の看護スタッフ常駐、入居者2.5人に対し1人の介護・看護スタッフが対応など、その自立をサポートしている体制をご紹介したが、今回は具体的な設備や取り組みについて支配人の中村礼子さんに話を聞いていく。
掲げている自立支援介護の理念は、施設内の設備にも反映されている。例えば様々な状態の入居者が座れるように、座面の幅や高さなどの違った椅子を揃えている。病院のベッドであまり食が進んでいなかった入居者が、歩いて食堂に来て、座って食事をするようになったことで生活への意欲を取り戻すことがあるという。
他者とのコミュニケーションは認知症にも効果的だ。椅子に座って足をつけることを毎日するかしないかで違いが出てくるそうだ。食事などで使うテーブルを六角形にし、コミュニケーションを取りやすくしているのもその一端だ。
「リハビリは筋肉を鍛えることではなくて、生活を向上させるのが目的です。車椅子だった方が、入居2日後に歩行器を使って歩けるようになったこともあります」(中村さん 以下「」内は同)