変形性膝関節症の痛みがラクになる!改善率8割の『痛みナビ体操』
食べ物では「糖」をとらない事が大切!
食生活に気を付けることも大切です。
まず、『糖』を控えることです。その理由は『糖化』を防ぐため。糖化とは糖とたんぱく質が結合して起こる化学反応のことで、進行すると骨や軟骨を支えているコラーゲンが傷んでしまいます。砂糖や人工甘味料などの入った食品を避けることはもちろんですが、米や小麦といった炭水化物も糖化の元凶となります。
糖化が起こると、いくつかの段階を経て最後にはAGE(終末糖化産物)という、強力な悪玉物質になります。AGEはコラーゲン同士を結び付けている「橋」のような組織を変質させてしまい、柔軟性や丈夫さを失わせてしまうのです。この物質は、体内で分解されないだけでなく排泄されにくいという、やっかいな性質も持っています。
糖は人間にとって必須ではないのです。「脳にはブドウ糖が必要」と思う方もいると思いますが、『ケトン体』という物質があれば問題ありません。ケトン体の方が、脳の神経細胞に適切な働きをしてくれるのです。ケトン体は脂肪の燃焼によって生まれますから、糖をとらなくても肉や魚を食べていれば十分です
もう一つ重要なことがあります。それは「無理をしないこと」。
膝に痛みがあるのに「健康のために」とウォーキングを続けている人がいますが、これは膝の関節に悪い刺激を与え、関節症を悪化させることになります。「痛みナビ体操」を実践して、痛みがなくなってから再開しましょう。
足の痛みがなくなって自分で動くことができれば、要介護状態になることを回避できます。整形外科で「軟骨がすり減っている」「骨が変形している」「痛み止めを飲むしかありません」と言われた人も、あきらめずに『痛みナビ体操』を試してみてください。
銅冶英雄:お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック院長。1994年、日本医科大学卒業。2006年、千葉大学大学院修了。千葉大学附属病院、成田赤十字病院、国立がんセンター中央病院、千葉リハビリテーションセンターなど勤務。2001年に米国ウィスコンシン医科大、2007年に豪州パース病院へ留学。2010年に、お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニックを開院。著書に『3万人のひざ痛を治した!痛みナビ体操 “国民病”の変形性膝関節症激痛・はれ・きしみ改善率84%!』(アチーブメント出版)、『腰の脊柱管狭窄症が革新的自力療法痛みナビ体操で治った!手術を回避!長く速く歩けた!笑顔が戻った!』(わかさ出版)など多数。
【データ】
名称:お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック
所在地:東京都千代田区神田駿河台4丁目1-2 ステラお茶の水ビル
公式サイト:http://www.ochaseikei.com/index.html
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