梅雨のジメジメを一掃!シニア世代のための5つのスポット別【湿気&カビ対策】を家事アドバイザーが指南
梅雨の時期は、雨の日が続き、家の中の湿気やカビが気になる…。シニア世代にとっては、住まいの環境が体調や日々の過ごしやすさを左右することも。節約・家事アドバイザーの矢野きくのさんに、シニア世代でも無理なく取り入れられる湿気・カビ対策について、5つの場所別に解説してもらった。
この記事を執筆した専門家
節約・家事アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/
じめじめ季節を快適に。今日から無理なく続けられる梅雨対策
梅雨の時期は、連日の雨と高い湿度で家の中がどんよりしがちです。特にシニア世代のご家庭では、体調管理や安全面からも、住まいを健やかに保つ工夫が求められます。
今回は、シニア世代でも無理なく取り組める「場所別の湿気・カビ対策」と、雨の日だからこそ「リビングで心地よく過ごす演出術」をまとめました。毎日を少しの工夫で「快適・安全」に変えていきましょう。
5つの場所に要注意!梅雨の湿気・カビ対策
家の中の要注意5つのスポット家の中で特に湿気がたまりやすく、カビの発生源になりやすい5つのスポットの対策をご紹介します。
1. 「布団・ベッドの寝具」ダニやカビが繁殖しやすい
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。梅雨時は布団がその水分を吸い込んだままになり、ダニやカビの温床になりがちです。
対策1:布団干し袋や衣類乾燥機の活用
外に干せない日は、布団乾燥機を賢く使いましょう。重い布団をベランダまで運ぶ重労働を減らせるため、シニア世代の足腰への負担軽減にもつながります。
対策2:「すのこ」や「除湿シート」を敷く
ベッドのマットレスの下や、敷布団の下に「すのこ」を敷いて空気の通り道を作ります。また、敷くだけで湿気を吸い取る「吸湿センサー付きシート」を布団の下に挟むのも手軽でおすすめです。
対策3:朝の「めくりっぱなし」健康法
起きてすぐに布団をきれいに畳んで押し入れにしまうのはNGです。体温と汗がこもったまま押し入れに湿気を持ち込むことになります。朝起きたら、掛け布団をめくって1〜2時間ほど風を当ててから片付けましょう。
2.「クローゼット・押入れの衣類」衣類の間に湿気がこもりやすい
閉め切りがちなクローゼットや押入れは、空気の動きが止まって湿気が停滞する場所です。
対策1:「8割収納」で空気の通り道を作る
服をぎゅうぎゅうに詰め込むと、湿気が逃げなくなります。クローゼット内は「2割の隙間」を意識し、服と服の間に風が通るようにします。
対策2:扇風機やサーキュレーターの風を当てる
週に1〜2回、クローゼットの扉を全開にして、扇風機の風を15分ほど中に送り込みましょう。これだけで滞留していた湿気を含んだ空気が一気に入れ替わります。
対策3:収納の「下段・奥」に除湿剤を配置
湿気は「重く、下にたまる」性質があります。置き型の除湿剤は、クローゼットや押入れの「一番下」かつ「奥の隅」に置くのが最も効果的です。
3.「浴室の換気」カビ対策で最も重要なポイント
家の中で最も水分が集まる浴室は、カビ対策の最前線です。
対策1:換気扇は「24時間まわしっぱなし」が基本
梅雨時期の浴室換気扇は、電気代を気にせず24時間回し続けるのが正解です(1か月つけっぱなしでも数百円程度です)。窓を開けると、外の湿気が入ってきて逆効果になることがあるため、窓を閉めて換気扇を回す方が効率よく乾きます。
対策2:最後に入浴した人が「熱めのシャワー」と「冷水」をかける
お風呂上がりに、壁や床の目線より高い位置に熱いシャワー(50℃以上)をかけて石鹸カスや皮脂汚れを洗い流します。その後、冷水シャワーに切り替えて浴室全体の温度を下げると、カビの繁殖を劇的に抑えられます。(熱いお湯のシャワーをかけるときは自分にかからないように注意してください)
4.「キッチンの湿気」カビや食品の傷みを防ぐ
キッチンは食材を扱う場所。湿気対策を怠ると、食品の傷みや衛生面のトラブルに直結します。
対策1:調理中だけでなく「調理後15分」も換気扇を回す
お湯を沸かしたり煮物をしたりすると、大量の水蒸気がキッチンだけでなく、リビング、ダイニングと部屋全体に広がります。調理が終わった後も、部屋の湿度を下げるためにしばらく換気扇を回し続けましょう。
対策2:シンク周りの水分は「一拭き」を習慣に
三角コーナーの生ゴミは毎日溜めずに処分し、一日の終わりにシンク内の水気を古いふきんやペーパーでさっと拭き取るだけで、キッチン全体のジメジメ感が変わります。
対策3:調味料の保管場所を見直す
砂糖や塩、粉もの類は湿気を吸うと固まったり、ダニが発生したりします。梅雨時期は密閉容器に入れ、できれば冷蔵庫や野菜室に避難させるのが安全です。
5.「玄関・靴箱」湿気とニオイがこもりやすい
雨の日に濡れた靴を持ち込む玄関は、家全体のニオイの元にもなりやすい場所です。
対策1:濡れた靴は「すぐ靴箱に入れない」
水分を含んだ靴をそのまま靴箱にしまうと、靴箱全体がカビの温床になります。玄関のたたきで半日ほど陰干しし、しっかり乾いてから収納します。
対策2:新聞紙や100円ショップの乾燥アイテムを活用
脱いだばかりの靴の中に、丸めた新聞紙を入れておくと湿気とニオイを素早く吸い取ってくれます。また、靴箱の棚板に新聞紙を敷いたり、100円ショップで手に入る靴用の珪藻土(けいそうど)スティックや乾燥剤を入れておくのも手軽でおすすめです。
家の中の「5つの場所」の湿気対策を徹底し、心地よく過ごしたいもの。梅雨時期の家仕事は、「完璧を目指さないこと」が長続きの秘訣です。便利グッズや乾燥機などの家電に頼れるところは頼り、足腰に負担のない範囲で「空気の通り道」を作ってあげましょう。
