最旬!冷蔵庫の進化ポイントを解説「省エネ家電の補助金を活用してお得に買いたいモデルはどれ?」
物価高が止まらない今、家電を買い替えるならできるだけお得なものがいい。そこで注目したいのが、自治体の補助金制度を使って買い替えができる「省エネ家電」だ。24時間365日電気を使う「冷蔵庫」について、省エネモデルに切り替えるメリットや注意点、おすすめ機種を家電の達人に教えていただいた。
教えてくれた人
田中真紀子さん / 家電ライター
家電ライター/家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブで紹介する家電のスペシャリスト。特に白物家電・美容家電に詳しい。自宅には最新家電を中心に200以上を所有し、年間300以上の記事執筆・監修に携わる。テレビ・ラジオにも多数出演。公式HP https://makiko-beautifullife.com/
省エネ家電の補助金制度とは
省エネ家電とは、消費電力を抑える設計で作られたエネルギー効率の高い家電のこと。国や一部の自治体では、省エネ化を進めるため、省エネ家電の購入費用の一部を助成する補助金制度を設けている。
国の事業は主にリフォームや新築住宅に導入する家電が対象だが、都道府県や市区町村など一部自治体では、エアコンや冷蔵庫、給湯器、LED照明などが対象になっていることが多い。
要件は自治体によりさまざまだが、東京都(東京ゼロエミポイント)の場合、15年以上経過した長期使用家電の買い替えが対象となり、最大で8万円相当の値引きが実施される。お住まいの自治体で「省エネ家電の助成金」を実施しているか、チェックしてみよう。
■東京都・ゼロエミポイントの一例(冷蔵庫・501L 以上の場合)
省エネルギー基準達成率(目標年度2021年度)…値引き額(1ポイント=1円)
・長期使用家電(15年以上)買替えの場合|105%以上…80,000/100%以上104%以下…40,000
・通常買替えの場合|100%以上…26,000
・新規購入の場合|105%以上…5,000
東京都の場合最大で8万円の値引率が適用される。条件や必要な提出書類などはホームページをチェックしよう
なお、店頭に並ぶ対象商品やその近くには、省エネ性能をあらわすラベルが掲示されている。目標基準を達成した(省エネ基準達成率100%以上)製品には、「省エネルギーラベル」(グリーンの「e」マーク)が表示され
省エネ家電のメリット
省エネモデルに切り替えるメリットについて、家電ライターの田中真紀子さんに解説いただいた。
15年前のモデルと比べて年5000円近く節約に
「冷蔵庫は、この15年ほどで、30%以上省エネ性が高くなっています。容量にもよりますが、15年前は年間消費電力量が400kWh程度のものが多かったのが、今は250kWh前後まで下がっています。
1kWhあたり31円として年間の電気代に換算すると、250kWhは7750円、400kWhは1万2400円ですので、年間4650円の差になります」(田中さん・以下同)
電気代だけでも買い替えのメリットはありそうだが、他にも省エネ化に伴い大きく進化した点があるという。
断熱性能が向上しサイズはそのままに大容量化
断熱性能が上がり、庫内に入れられる容量が多くなった。
「各メーカーでは、より高い断熱性を追求し、薄型の断熱材を開発したことで、サイズはそのままに容量アップを可能にしました」
スペースの都合で大きな冷蔵庫を置けなかった家庭でも、コンパクトで大容量の冷蔵庫を選べるようになったのだ。
コンプレッサーが進化し、省エネ性・静音性・鮮度保持がUP
冷蔵庫に内蔵されているコンプレッサーも進化している。
「冷蔵庫は、『コンプレッサー』という機器で庫内を冷やしています。冷蔵庫から聞こえる『ブーン』という音は、コンプレッサーの稼働音です。
従来のコンプレッサーは、スイッチがONとOFFのみ。庫内が冷えたら止まり、温度が上がったらフルパワーで動き出すという、常に0%か100%の極端な運転を繰り返し、電力を消費していました。
こうした課題に対し、最新モデルではON・OFFの二択ではなく、運転を細かく制御できる仕組みを取り入れているタイプもあります。つまり、一度冷え切った後は低速運転で温度を維持し、無駄な電力を使わないだけでなく、動作音も非常に静かになっています。
また、温度変化を最小限に抑えることで、食品にストレスを与えず、鮮度をキープしやすくなったのも嬉しい進化です」
センサーによりさらに省エネモードに
さらに、センサーやAIも格段に進化。
「センサーが冷蔵庫の開閉を検知して、開閉が多い場合は自動で冷却を強め、少ない場合は省エネモードで運転します。
これらの技術が組み合わさり、省エネ化とともに、食品の鮮度が長持ちする機能が進化し、フードロス対策にもつながっています」
省エネ家電を選ぶときに注意ポイント
補助金制度を使って冷蔵庫を購入する場合、何に注意したらよいのだろうか。
「補助金の対象は省エネ性の高いモデルに限定されていますし、そもそも省エネ性能の高いモデルは上位機種が多く、価格も高めなので、電気代は下がっても、高い買い物になってしまうことも。
また、買い替え前の家電の使用年数や購入の仕方によっては、あまりお得にならない場合も。補助金を活用しても『思ったより高かった…』と後悔することがないよう、事前に制度や金額についてチェックしておきましょう」
本体価格は高めだが上位機種の冷蔵庫には、食材の鮮度を保つ最新の機能が搭載されたものが多いので、フードロスが減らせると考えると結果的にお得になるともいえそうだ。
