「骨質」と「骨量」の改善で骨折や寝たきりを防ごう!メジャーリーガーも信頼する“腰の世界的名医”が選んだ運動器の専門医9人リスト【整形外科編】
高齢になると、誰もが膝や腰に痛みを感じやすくなるもの。骨折を繰り返すと、寝たきりになる可能性もあり危険だ。慢性的な痛みを治療するなら、知識と経験を併せ持ち、寄り添ってくれる医師を頼りたいもの。プロ選手も信頼する世界的な名医に聞いた「本当に頼れる医師」を一挙公開する。
教えてくれた人
西良浩一さん/徳島大学病院整形外科第5代教授・医師
腰の世界的名医が選ぶ整形外科の名医とは?
本誌は各分野の名医に取材し、「自分や家族を診てもらいたい医師」を聞いた。医師自らが選ぶ「本当に頼れる名医」は誰なのか。
慢性的な痛みに悩む「脊柱管狭窄症」の名医として多くの医師が挙げたのが、メジャーリーガーの吉田正尚の手術も担当した徳島大学病院・西良浩一医師だ。腰の世界的名医である西良医師は、患者負担の少ない局所麻酔による腰椎の内視鏡手術を世界に先駆けて成功させている。
その西良さんが同じ整形外科の名医として紹介するのは誰か。
「京都大学附属病院の松田秀一医師は、多くの人が悩む変形性膝関節症の人工膝関節置換術で、膝関節の三次元画像を基に極めて精度の高い手術を行なう日本屈指の関節外科医です。足の外科医なら札幌医大・寺本篤史医師がナンバーワン。舞台医学やダンス医学に造詣が深く、2022北京冬季五輪などに日本選手団本部ドクターとして帯同されました」
高齢になると骨粗鬆症や骨折のリスクが高まるが、西良さんはその分野の世界的権威として東京慈恵医大・斎藤充医師を挙げる。
「これまで骨密度だけが重視されていた骨粗鬆症に『骨質』が影響することを突き止め、第一人者として、世界一のエビデンスを武器に骨質と骨量をコラーゲンから改善させる治療を行なっています」
名医が選んだ「日本最高の名医9人【整形外科編】」
※名前/所在地/所属・肩書/推薦理由
※名前は五十音順。推薦理由は医師の回答を基に本誌作成
斎藤充さん/東京/東京慈恵会医科大学整形外科主任教授・診療部長/骨粗鬆症の世界的権威。エビデンスをもとに骨質と骨量をコラーゲンから改善させている
西良浩一さん/徳島/徳島大学大学院医歯薬学研究部運動機能外科学(整形外科)教授/腰の世界的名医。局所麻酔下で行なう最少侵襲の脊椎内視鏡手術の新術式を次々に開発
高橋淳さん(※)/長野/信州大学医学部附属病院整形外科教授/専門は脊椎脊髄外科で、手術支援ロボットで安全・確実に側弯症手術を行なう第一人者
※高ははしごだか。
寺本篤史さん/北海道/札幌医科大学医学部整形外科学講座教授/下肢運動器疾患の治療を行なう日本有数の足の外科医。スポーツ医学にも注力している
仁木久照さん/神奈川/聖マリアンナ医科大学病院整形外科診療部長/専門は足の外科で、診断治療が難しい扁平足の病態に詳しく、専門的な手術を多数執刀
野尻英俊さん/東京/順天堂大学医学部附属順天堂医院脊椎脊髄センター副センター長/脊椎脊髄に関する疾患でアメリカ式の手術方式による最先端の治療を行なっている
松田秀一さん/京都/京都大学大学院医学研究科整形外科学教授/日本初のコンピュータ・ナビゲーションシステムを使った人工膝関節の手術を行なった
馬渡太郎さん/福岡/浜の町病院診療部次長・整形外科部長/専門は股関節・膝関節外科等。人生100年時代の健康寿命の延伸を考えて診療している
山本卓明さん/福岡/福岡大学医学部整形外科学教室教授/股関節疾患に対する関節温存術など患者の立場に立って最も適した治療を行なっている
※週刊ポスト2025年1月3・10日号
●医師が選ぶ本当に頼れる名医【がん治療編】「すい臓がんのゴッドハンド、大腸がんのエキスパート」など31人を一挙公開!
●名医に聞いた「実績と経験があり、地域住民に信頼される15人の医師リスト」年間200例の手術を行なう医師が「日本一の職人」と称賛する名医の氏名【心疾患編】
●名医が選ぶ「本当に頼れる18人の医師リスト」【脳・認知症・終末期医療編】「認知症治療は患者本人や家族の接し方がポイントに」