介護の負担を減らしたい”ねがい”が詰まった話題のアイテム5選<注目のイベントレポート>
冒頭でご紹介した宇井さんの会社abaが提供する排泄検知センサー『ヘルプパッド2』。ベッドの上に敷くことでにおいによりおむつの中の排泄状況がわかるというもの。
センサーが排泄のにおいを検知しAĪが便と尿を判定。施設スタッフなど介護者のPC、スマホ、タブレットへ通知する。最新製品は前作と比べて、においの検知力がよりパワーアップしたとのこと。
「とくに大勢のかたが入居する施設では、交換が必要のないかたのおむつを開いてしまったり、寝ているかたを起こしてしまったりするケースも。おむつを開かなくても排泄状況がわかるので、介助の負担や時間の軽減につながると考えています」(aba広報)
決まった時間におむつを交換するのではなく、ひとり一人の排泄のタイミングに合わせた交換ができるので、利用者にとってもより健やかに過ごせるのではないだろうか。
現在はまだ施設での提供のみとなっているが、今後は在宅介護での負担を軽減するため一般販売も視野に入れていきたいという。
【データ】
販売名:ヘルプパッド2
発売元:aba
価格:オープン価格
公式HP:https://helppad.jp/
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介護者やその家族の願いや想いに寄り添った「ねかいごと」イベントは、明るく楽しい雰囲気にあふれていた。このような取り組みが全国に拡がり、介護する人・される人の双方が健やかに過ごせる時が増えるといいと感じた。
取材・文・撮影/本上夕貴