刑事・鑑識34年 約1万人の手相を見た「手相刑事(デカ)」だからわかる”ダークサイド”手相8選|長いふさ状の感情線は“嫉妬深くて制御不能”
手相家の次に手相を見る機会が多いのは刑事と鑑識だという。犯罪経験のある“ダークな手相”に限れば、手相家より多くの手相を見ているかもしれない。長年にわたって犯罪者の手相を見続けた「手相刑事(デカ)」がその法則を大分析。あなたの手にも、こわ~い一面が隠れているかも。
教えてくれた人
江幡龍さん
元警察官。34年間主に刑事・鑑識として勤務。被害者などの「関係者指紋」や犯人の「被疑者指紋」を基に、約1万人の手相を独自に研究。著書は「手相刑事の鑑定術」(徳間書店)。
「手相刑事(デカ)」だからわかる”ダークサイド”の手相
「鑑識は事件現場で掌を写した『掌紋(しょうもん)』、つまり手相を取ります。私が現職中に見たのはのべ1万人ほど。捕まった人は経歴・家族・性格などが書かれた身上調書を取られます。調書と手相を照らすことで、通常では分からない“怖い”特徴を持った手相の法則が見えてきたんです」
そう語るのは刑事・鑑識を34年間勤め、現在は手相鑑定を行う手相刑事・江幡龍さん。ここでは、江幡さんが明かす“怖い手相”の法則を一挙公開する。
「左手」を「週に1回」チェック!
手相は基本的に左手を見ます。直感・感情を司る右脳が動かすのが左手ですから、心の動きが出やすいのも左手です。左手は線が出やすく、変化も多いです。
そもそも、手相は想像以上に変化していくもの。気づかないだけで日々変わっています。1週間に一度でも意識して見てみると良いでしょう。怖い手相があっても、意外とすぐに変わっているかもしれないですよ。
手相刑事が実際に見た!事例から読み解く“要注意”の手相8選
手相刑事が現職中にみた犯罪者の手相の一部を紹介。「自責の念のある人は線の乱れや『島』が表れやすい。ただ、中には“吉相”を持ち悪事に迷いがない人も」
1.怒りっぽい・嫉妬深くて制御不能
●長いふさ状の感情線は「嫉妬深くて制御不能」
感情線が長すぎると嫉妬深い傾向が。さらに、ふさが目立つと怒りが収まらないことも。
「傷害事件を起こした主婦(当時27才)の手相。夫が女友達と浮気したと誤解し、聞く耳を持たなかった」(江幡さん・以下同)。
●短い鎖状の頭脳線は「怒りっぽい」
短い頭脳戦は頭の回転が早いが、気が短い人も多い。
2.悪い誘惑に流されやすい
●波を打つ鎖状の感情線
●3本に切れた頭脳線
波を打った鎖状の感情線は感情の起伏が激しく、気分に支配されがち。切れ切れの頭脳線は、単純で流されやすい心の弱さを表す。
「万引き常習者の男(当時21才)の手相。不良仲間には人気があったが、悪い誘いを断れないタイプ」
3.心に悩みと苦しみを抱える
多数の障害線
自責の念に駆られたり苦難に陥ると表れやすい障害線。生命線などを邪魔するように、多くは横に入る。
「盗みや無銭飲食を繰り返していた窃盗常習者の男(当時36才)の手には、三大線を隠すほど障害線が。終始無表情でしたが、手には悲しみと後悔が表れていました」
※生命線、頭脳線、感情線をまとめて「三大線」と呼ぶ。運命線が加わった場合は「四大線」。
4.ひがみと文句が止まらない
●頭脳線の島
●感情線の島
●生命線の島
島(線の途中にできる目のような形のもの)が多くある場合、物事をねじまげて捉え、不幸を人のせいにしがち。特に頭脳線の島はずるずる迷いやすい心を示す。
「覚醒剤常習者の女(当時29才)の手相。20代初めから同じ過ちを繰り返し、取り調べ中も文句ばかりでした」
5.我が道をいき、反省知らず
●ますかけ線のみ
頭脳線と感情線が一体化した横一本の「ますかけ線」。個性にあふれ、成功者にも多い吉相だが、“他の線をより強くする”面もあり、他に良い線がなければ生かせない。
「車上荒らしの常習者の男(当時32才)は手にますかけ線しかない状態。ギャンブル狂で、反省の態度は皆無でした」
6.迷いがない分、自責の念もない
●三大線のみ
三大線だけが刻まれ、純粋で汚れのない相。
「泥棒や空き巣を常習的に繰り返していた当時61才の男。手相は赤ん坊のようで細かい線は一切ありませんでした。本物のダークサイドの人間ほど、迷いがなく自責の念もない手相なのだと思います」
7.金のためなら手段を選ばない
●財運線が2本
●小指側に跳ね上がる頭脳線
財運線は金運に恵まれる吉相だが、先端が小指側に跳ね上がる頭脳線は金儲けへの関心が強い。
「信者から約5000万円を騙し取った元祈祷師の男(当時61才)。他の線は弱々しく、アンバランスさにお金への執着心の異常さが表れていました」
8.覚悟を決めた“極道”の手相!?
●太陽線
●運命線
●財運線
●ますかけ線
●金星丘
●月丘
金星丘と月丘の肉付きが良く、運命線から太陽線と財運線が伸びる手相は大吉相の三奇紋と呼ばれる。ますかけ線も加わり桁外れの運気の持ち主だが…。
「殺人の前科があるヤクザの組長もこの手相でした。覚悟を決めた人間に出ることも多い」
イラスト/大串ゆうじ、pyol
※女性セブン2024年9月26日・10月3日号
https://josei7.com/
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